- 名前
- たかふみ25
- 性別
- ♂
- 年齢
- 39歳
- 住所
- 山形
- 自己紹介
- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【魔法少女っ】56-5、無理矢理苦戦。
2012年01月29日 10:37
「ジキジキド、ジキジキド♪」
ヒガシノイスが配下、金魚鉢ネガイナーは強かった。
太陽光を利用して虫眼鏡の原理でビームを疲れなく放って来るのだ。
そのビームを撃つ直後と溜めの間をTPPがフォローして格闘してくる。
若草シルエットとはいえ、小春や千歳も疲労を強いられる。
「こりゃあ、明日はあたしが眠り姫だねっ。明日あればだけども」
「その時はわたくしが王子様になって、キスで起こして差し上げますわ」
「そりゃお断りだねっ」
冗談と本気の入り交じった会話しながら、小春はTPPを格闘で対処し、千歳は車椅子を変形させて溜めを待つ。
「ジキジキド!」
ビーム
「今だよっ」
「デイトナ・リフレクションプラスストーム!」
ドラムセットで叩きながら、千歳は反射魔法を発動する。
ビームは跳ね返され、かつ増幅されて反射する。その効果は風魔法で広範囲に及ぶ。
「うきゃ~!」
TPPのほとんどにビームが突き刺さり、倒れていく。
「おのれ、よくもよくも」怒るヒガシノイス。
「策士を名乗りながら手駒を大事にしないからですわ!」
反論しながら、更に攻撃。
小春は金魚鉢と闘う。
金魚鉢が正式名ではないが悪しからず。
「コバルト・テンペストっ」
至近距離から強力な冷気魔法技を繰り出す小春。
「ジキジキド?」
ビームが出なかった金魚鉢。
中の水が不規則に凍り付き、金魚鉢の思う通りに太陽光を増幅できなくなったのだ。
「ちぇすと~!」
せいけんづきする小春。中の水がバラバラになって金魚鉢からこぼれ去る。
「ジキジキ~」
かなり弱体化した金魚鉢。もはや普通に倒せるレベル。
「ネガイナー封印!」
小春は白いカードを出して弱った金魚鉢を封印した。
「そんなことができるのか?」
驚くヒガシノイス。あんたの調査不足ですよ。
「だが。私の勝ちだ」
ニヤニヤするヒガシノイス。
「とち狂ったですの?」
劣勢はそっちだろ?
「周りをよくみるがいいさ」
「ん?え!!」
「たくさんいるクポー」
なんと倒したはずの金魚鉢がずらりと群れを為していた。
「金魚鉢じゃないとさっきから言っているだろう!」
せせら笑うヒガシノイス。
「これは親衛隊に支給されるバトルアーマー。つまりTPPは全員持ってるんだよ」
「な、なんだって~!」
金魚鉢なバトルアーマーは元来は鎧として着込むものだが、デザインがダサいので彼女らは誰も着込まなかったのだ。しかし、ネガイナーとして運用することで戦力を増す事は可能なのである。
「ジキジキド」
「ジャジャジャアク」
「ルルルドルフフフン」
金魚鉢は色分けされており、それにより鳴き声が違うようだ。
総計48機の金魚鉢に囲まれる小春達。
「そして親衛隊バトルアーマーは太陽光ビームを標準装備だ」
一斉にビームを放つ金魚鉢。
河川じきは火の海だ。
「なんという大ピンチ」
「しかも、経緯が無理矢理ですわ」
「千歳。再生怪人は弱いの法則でなんとかなんない?」
「48機ではそれでもチリヤマ理論で強敵ですわっ」
ごちゃごちゃと泣き言モードなふたりだった。
「あー。そろそろ茜起きないかなぁ」
「それだ!クポー、松並先生!車に乗って、茜さんを起こしに行きましょう」
サラが思い付き、ロールスロイスを走らせる。
「そうはさせるかっ」
ビーム!
どごおおんばがああん
西武警察状態なロールスロイス。
「騎士道はしぬことと見つけたりっ」
「それを言うなら武士道ですわっ」
この手の抵抗は無駄と知りつつ、立ち向かうふたりだった。
次回へ続く!
このデジログへのコメント
ジャアク
クライシス帝国の将軍で司令官。部下思いの良い上司というイメージだったが、自らを改造して怪物化した際大量虐殺を行い、株が急落する
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