- 名前
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- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【魔法少女っ】52-2、魔法少女の仕事始め?
2012年01月06日 07:13
「あけおめっ」
始業式の朝、道行くひとすべてに気さくに挨拶する小春。
「謹んで新年のご挨拶申し上げますわ。本年も変わらぬお引き立てを宜しくお願い申し上げますわ」
千歳も小春と同じような事をしようとするが、そんなことをしたら教室に着くまえに日が暮れそうだ。
「皆さん、あけましておめでとう。進級までのあと3ヶ月をより良くお過ごしくださいね」
ぶるぶる震えながらの校長の長話をまともに聴く者は誰もいない。
「はぁ~」
ため息をついている松並先生。彼女も校長の話は馬耳東風だった。
考え事をしていたのだ。
大好きな久保田先生が人間でない何かだった。
その事実は彼女の恋心を揺るがしていた。
彼女。松並松見はかつて、いやつい最近まで、悪の手先・4将軍として、ひとにあらざるモノを従えて闘っていた。その日々によりひとにあらざるモノと友愛したり信頼を築く事に抵抗なんて無いものだと自負していた。
そんな彼女がいざ想いを寄せる久保田先生の正体を知るや想いが揺らいでしまった。
むしろ、その事に申し訳ないと恐縮するくらいだ。
自分はなんと勝手な女なんだろう。
始業式が終わって、講堂にぽつんと残るくらいに考えていた。
その当人である久保田先生はというと、ここ最近の魔法少女の快進撃に気をよくしていた。
この調子でうまく行けば、ネオバビロニアを退けて、集めた願いのチカラによるワッフル復興もこの3ヶ月でなし得られるような気がする。
「さあ、頑張るぞ」
「じゃあ、まずは松並先生を講堂から職員室に連れ戻してください」
教頭の呆れた言葉が返ってくるのだった。
始業式の日は早く帰れる。だからといって何かあるでもなかった。
続く!
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