【魔法少女っ】53-2、TPP48！

ずぎゃあああん！
「撃退ですっ！」
「撃退だよっ！」
「撃退させていただきますわ！」
ちゅどーん。

ネオバビロニア幹部を伴わないネガイナーの発生とスターライトの出動と撃退が何度か繰り返された。
「今日もオッサンとジイサン、いなかったね」
撃退後にそれを振り返る小春。オッサンとはサダム、ジイサンとはチャウシェシュクの事だ。
「多分、お仕事が忙しいんですっ」
優等生キャラの筈がボケた答えをする。
「茜さん。侵略行為が彼らのお仕事ですわ。それを言うならプライベートが忙しい、ですわ」
「ぴよぴよ！」
胸を張るなアドルフ！
「こうも考えれるです。侵略は彼らの本職ではないのでは」
「ぴよぴよ！」
またもや胸を張るアドルフさん。何か言いたげだが、翻訳者たる麻衣子はここにいない。
受験が日程的に近付いてるので魔法少女活動を自粛してもらっているのだ。

もはや、勉強を努力してる期間ではなく、無事に日程を乗り切るために段取り、健康を維持すべき時期だった。
「向こうにものっぴきならない事情があるんだよ」


ヒガシノイス。
パトラッシュが組織した親衛隊の隊長であり、策士でもある。
そして、彼女に指揮される親衛隊の実働隊こそがTPP48である。TPPとは「恐怖植民地計画構成員」の略称であり、構成人数は48人(すべて女性)である。
「ティーピーピー～～フォーテイエイト！！」
48人が勝ち名乗りを挙げる。
「というわけでこれから…」
ヒガシノイスが彼女らに最初の指令を下す！
「会議ですよ」
ズコー！
48人皆こけた。ぱんつまる見え。
「ヒガシノイス先生！我々は実働隊です。会議なんてみみっちい事をするなら、二軍や研修生に言ってください」
TPPのリーダー格、大島内蔵助が進言した。
「おちけつ。作戦立案は私や二軍だが、作戦実行はそれを知らないと始められない。それを知るための会議だ」
「やーい。内蔵助のおばか～」
メンバーのマリコポーロが馬鹿にする。
「なにを～じゃんけんしか能のないマリコのくせに～」
「まあまあ、喧嘩は総選挙で決めるとして、ブリーフィングを始めるわよ」
仲裁したのは党内人気投票1位の前田篤姫だった。

続く！