- 名前
- たかふみ25
- 性別
- ♂
- 年齢
- 40歳
- 住所
- 山形
- 自己紹介
- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【魔法少女っ】52-5、おい、話数平坦に消費されてるぞ!
2012年01月09日 11:58
「余、降臨!」
神社の前に降り立つ皇帝ネロ。
「遅めの初詣かな?ボク?」
ほうきで掃除している葉子。(神社の娘で小春の友達のひとり)に見つかる。
「初詣ってなあに?」
「初詣も知らんのか近頃のガキは」
しかし「常識的なものをいざ説明してみろ」とて困るものでもある。
「新年の始めに、神社に今年中になしえたい願い事を祈願するのよ」
感感俺俺。
「神様に祈る、みたいな?」
「まぁそうね。でも祈る対象が違うかな」
「神様じゃないの?」
神様を信じていけないような魂を秘めるネロには興味深い。
「強いて言うなら、決意表明みたいな。例えば今年中になしえたい目標があるとする。神社にその目標を話し伝える。そうすると、自分の中にその目標を叶えようと頑張るみたいな気持ちがついてくる。神様は自分の中にいるかもね」
「願いのチカラだね」
「うまい表現ね。わたしの友達にもそんな事言ってるひといるよ。集めるとすごく強いとか」
ネロの認識してるものと全く同じだ。
どうやらこの世界にも「願いのチカラ」がわかるひとはいるらしい。
「賽銭はまけてやるから、願い事してけ」
葉子はネロを賽銭箱に案内する。
「世界征服!」
パンパン!
「目標でかっ。ボク、夢がおっきいのね?」
「ううん。可能性ある願い事だよ。余ならば」
「自信もでかっ。うちの神社には荷が重いよ。もっと世俗的な願い事にしなさいよ」
「じゃあ、麻衣子は余の嫁っ」
パンパンっ
「!!麻衣子って、まさか……」
いや、ありふれた名前だが。
「麻衣子知ってんの?青柳麻衣子。余が初めてこの街に来たときに優しくしてくれたお姉ちゃんだよ」
「マセガキが。……残念だけど、難しいね」
「何でさ?恋に年の差っなんてっ」
NGワードっ♪
「そうじゃなくて、青柳先輩、この春にはこの街から居なくなる予定だって聞いたんだ」
「ええっ!麻衣子のいない香住町なんて、クリープのないコーヒーだよ」
「スジャータやブライトを探せばいいじゃない」
なんだこの会話。巫女とラスボスの会話らしくないよ。
「可能性は、ないの?」
「可能性はあるけど、それでは青柳先輩の願い事が叶わない意味になる。東京にある高校の試験に落ちれば、この街にとどまることになるかも。どのみちボクには何もできないことよ」
(できる!)
「遠距離恋愛でいいなら、応援するけど」
「うん。ありがとう」
「素直で宜しい」
なでなで。
秘めた想いを隠しながらネロは神社を去った。
「初恋とはほろ苦いものよ、少年」
しかし、葉子はまだ恋すら経験してなかった。世の中そんなもん。
「…パトラッシュ。親衛隊を招集せよ。集まり次第作戦会議を行う」
次回に続く!
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