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【魔法少女っ】53-1、混迷する策謀
2012年01月10日 07:07
悪の根城、ネオバビルの塔。
「ただいま~」
「お、お帰りなさい、陛下」
能天気に帰ってくるネロと畏まるスターリン。
「元帥。余は余の事で忙しくなった。塔内で騒がしくなるかもしれぬが、気にせず侵略活動に邁進してくれ。そこは元帥に任せる」
「?……ははっ!」
ネロが子供っぽくない雰囲気で言うので面食らったが、内容に納得してスターリンは一礼した。
会議室。
「わーい。任せられちゃった♪」
それを自慢げに2将軍に話すスターリンなのだった。
「子供だ…」
「子供じゃあ」
塔内の慌ただしさを知る2将軍はスターリンの喜びが場違いであると認識していた。
塔内には側近パトラッシュが組織した私設機関たる皇帝親衛隊のスタッフが呼び寄せられ、次々と居住スペースが埋まり、その引っ越し作業で大騒ぎとなっていた。
親衛隊はネオバビロニア軍のいち軍団に相当する組織力とスタッフ数らしい。なにしろ私設機関なので、実際上十分に把握されてないのが怖い。
だがそれが塔内を賑わすという事は、もはや我々の侵略活動は本国に重視されてないのかもしれない。
と、サダムは危惧していた。スターリンの浮かれようは図らずもそれを裏付けた。もはやここで手柄を挙げても評価されまい。
だが、サダムもチャウシェシュクも出世欲はないのでそこは問題とはしない。
恐れるは親衛隊が軍にとって換わることだ。
「じいさん、切り札は用意してるか」
「若いの。もちろんじゃあ。切り札は常にあるじゃあ」
塔内上層階多目的ホール。
整列する親衛隊スタッフ。約200人。それを俯瞰するパトラッシュ。
なんか中学校の集会みたいな感じ。
パトラッシュは口を開く。
「急な召喚に駆けつけてご苦労。全ては皇帝の望みのために!」
集団からひとりが前に出て、パトラッシュに一礼する。それに合わせ集団の前部分を構成する一団が引き締まった感じになる。
彼らが親衛隊の実行部隊である。
「TPP48、ひとりの欠員もありません」
先頭に立つは親衛隊長である。親衛隊の実行部隊は48人の女性で構成されている。
「頼んだぞ、ヒガシノイス」
「ははっ!」
続く!
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