今日は、甲子園です。何とかしよう！

阪神・鳥谷、２８日楽天戦で３番遊撃復帰へ

サンケイスポーツ5月24日(火)7時51分配信
阪神・鳥谷、２８日楽天戦で３番遊撃復帰へ

　『５・２８』にもスタメン復帰へ。右手人さし指の負傷でベンチスタートとなっている阪神・鳥谷敬内野手（２９）の青写真がみえた。西武戦（甲子園）が雨天中止となった２３日は２日連続となるキャッチボール。驚異的な回復を見せる選手会長が２８日の楽天戦（Ｋスタ宮城）で「３番・遊撃」に名を連ねる。

　オリックスにがっぷり四つに組まれ、ソフトバンクにはサンドバッグ状態にされた。虎党の涙のような雨音が響く室内練習場で、先発オーダーに不可欠の「鳥谷」というピースの復帰プランが明らかになってきた。

　「本人が、１日でも早く投げたいだろうし、仙台、札幌ぐらいになるんじゃないかな」

　鳥谷とキャッチボールを行った久慈コーチが見通しを話した。あるチーム関係者は「メドをつけてやっていく。もし無理になったら、また新しいメドを立てて、やっていけばいい」。真っ暗闇でもがいているより、目標設定をする方がいい。２８日の楽天戦にベクトルを向け、背番号１は進んでいく。

　「だいぶ、痛みはとれてきた。悪くはなっていない。毎日毎日、徐々にはよくなっていますよ」　鳥谷は笑顔で答えた。この日は距離にして、４０メートルのキャッチボールを繰り返した。３０メートルほどだった前日２２日から延長。１５日の中日戦（甲子園）で裂傷したとき、つめははがれかけ、感覚がなくなり、氷水で冷やし続けた。それでも、日を重ねるたび、ボールを投げるたびに、選手会長としての責任感が、試合への渇望となって、強くなった。

　負傷後、１７日のオリックス戦（京セラＤ）からは「ＤＨ」で出場したが、ヒットが出ず、２１日のソフトバンク戦（ヤフーＤ）からはベンチスタート。借金「６」で最下位。もちろん出られるなら、はってでも出たい。「１日でよくなるようなら、休んではいない」。バットを振ることで回復が遅れる危険性と背中合わせだったが、一進一退ではなく、一進一進であったことが救いだった。

　鳥谷が定位置に戻れば攻撃陣の幅も広がり、活性化する。ＤＨを金本に託した場合、左翼に長打力がある林などを起用することができる。

　球団関係者が「奇跡的に回復中」とも証言する鳥谷の患部。負傷直後は入浴時には患部にポリ袋をまいていたほど。今は普通に入れている。２４日からの３試合はいぜん代打稼業となるが、杜の都から、大黒柱としてスタメンに名を連ねる。