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虎・城島、借金「３」返済や！鯉＆竜叩く

サンケイスポーツ5月10日(火)7時52分配信
　借金はいらん！　勝率は最低５割！　阪神・城島健司捕手（３４）が９日、不調のチームと自身に過酷なノルマを課した。帰阪前の新潟空港で交流戦前の残り６試合で借金「３」を完済することを誓った。阪神の年俸総額が２年ぶりに１２球団１位となったこの日、チーム最高年俸４億円の男が高いハードルを掲げた。

　波に乗るために必要なことは単純明快だ。借金はすぐに返す。最下位横浜に喫した屈辱の３連敗から一夜。城島がナインの決意を代弁した。

　「チームが軌道に乗る上で、最低５割はキープしていかないと。借金を返していくというのは、チームの雰囲気も重くなってしまうもの。まず借金を返して落ち着かないと。低い位置で落ち着いてはいけないから。借金は返していかないとね」

　１０日からホームで広島、中日と６連戦。これでセ・リーグとの対戦はいったん終わり、交流戦に突入する。節目を前に目指す到達点を何度も繰り返した。強調した勝率５割に到達するには６試合を５勝１敗で通過することが必要。厳しい条件を前に、迷いは全くなかった。

　借金「３」は、前日８日までの横浜戦３連敗がそのまま響いた形だが、痛手はあえて隠さない。「同一カードの３連敗はやっぱり痛い。１勝２敗なら２勝１敗で取り返せるけど、３連敗は（２勝１敗ペースで）９試合かかる。優勝するチームは３連敗をしてはいけない」。持論を改めて明言し、その上で冷静に現実を見極めた。

　「横浜に３連敗したけど、巨人にロードで勝ち越せた。（先週は２勝）４敗だけど、全部１点差や２点差の競った試合。試合は崩していない」

　最下位の横浜に０・５ゲーム差に迫られても、決してどん底に落ちたわけではない。すべて紙一重。そこに浮上への鍵が存在するのだ。

　「ホームの利を生かして、そういう競った試合を勝てればいい。連敗後は、簡単には勝たせてもらえないもの。また競った試合になるだろうから、その競った試合を勝っていかないと、のっていけない。とりあえず、まず１つ勝たないと。カードも場所も変わるので、いい仕切り直しで、もう一度です」

　接戦で粘り勝つ。その繰り返しがチームを強くする。目前の一戦できっかけをつかむことだ。

　「連敗中だから調子の悪い相手とやりたいとか、選手は全然考えていないですよ。相手は関係ない。僕は捕手として打者として、持ち場をしっかりやる」。首位タイの広島を堂々と迎え撃つだけ。新潟から本拠地に帰った扇の要は、普段通り前を見ていた。

最終更新:5月10日(火)7時52分

サンケイスポーツ