雨にも負けた

試合中止・・・

阪神・榎田、勝利の方程式に入れる！

サンケイスポーツ4月28日(木)7時52分配信
　ルーキー左腕でＶの“方程式”完成だ！　阪神・真弓明信監督（５７）が２７日、ドラフト１位の榎田大樹投手（２４）を、今季はセットアッパーで起用したいとの考えを明かした。ＫＫＫの強力トリオにさらに左が一枚加われば、磐石の布陣が出来上がる。

　守護神・藤川に、小林宏、久保田。球界随一といえる救援陣だが、あえて“弱点”を指摘するなら、左腕がいないこと。そこを即戦力ルーキーで埋める。真弓監督が榎田をセットアッパーで起用したい考えを明かした。

　「良ければ後ろの３人の中に入れたい。藤川は最後として、どうしても前の２人の登板数は多くなってしまうから。そこにもう１人入れば。（榎田は）左だしね」

　今季２度目の雨天中止。「先発の間隔が開く？　そやな」と渋い表情も、頭の中では投手陣の新プランを描いていた。

　キャンプから結果を出し、開幕１軍をつかんだ榎田。先発としても魅力はあるが、先発の頭数が揃っている状況で、中継ぎに配置。今季４試合に登板して計４回１失点。勝ち試合では投げていないが、まだ“慣らし”段階だ。経験を積ませ、小林宏、久保田のポジションに組み込む考えだ。

　２００３年は安藤、ウィリアムス、リガン、吉野（現オリックス）。０５年はＪＦＫと、優勝年は強固な中継ぎ陣を誇った虎。そこには必ず左（ウィリアムス）がいた。

　前日２６日の広島戦（マツダ）では１点リードの七回に能見を続投させ、逆転負け。エースに託す思いと共に、長いシーズンを乗り切るため、後ろ３人をフル回転させたくない考えが、将にある。榎田加入は、それを埋める役割も担うわけだ。

　指揮官の考えを伝え聞いた榎田は「光栄ですが結果を出さないといけない。僕は言われたところで投げるだけ」と表情を引き締めた。

　３時間半ルールで、投手継投がより注目される今季。真弓監督は「引き分けへ時間稼ぎ？　そんなことはしない。ファンも面白くないやろ」と、勝ちにいく野球にこだわる。トリプルＫ＋榎田。新カルテットが今季のＶへの原動力となる。　

最終更新:4月28日(木)7時52分

サンケイスポーツ