このままで開幕！

阪神・新井、完全復活や！固め打ち４安打

サンケイスポーツ4月4日(月)7時53分配信
　慈善試合（横浜０－６阪神、３日、横浜）スタンドからのひと際大きな声援に、阪神・新井が応えた。４度の快音と歓声が横浜の空に響いた。

　「積極的に振れていることが、いい結果につながっていると思う。いいスイングができている。（開幕まで）今の感じを続けていきたい」

　今年初の猛打ショーの幕開けは一回二死だ。横浜の先発・三浦のフォークを中前に弾き返した。三回に左翼フェンス直撃の二塁打を放つと、五回は左前へ。仕上げは九回無死二塁。鋭いライナーで中前適時打を放った。

　４安打の固め打ち。完全復調だ。３月１１日の東日本大震災発生から開幕日決定の同２４日まで２５打数３安打の打率・１２０、３打点。不調は明らかだったが、同２５日以降は２０打数８安打の打率・４００、１本塁打５打点と、まるで別人だ。労組プロ野球選手会会長として開幕延期を訴え続けた心労が消え、本来の姿を取り戻した。

　試合前には飛び入りで募金活動に参加した。予定は前日２日だけだったが、急きょ「自分では２日ともやるつもりでいたから」と直訴。ファンと触れ合った。この頼もしい姿に真弓監督は「調整の方もしっかり上がってきている」。納得の表情を浮かべた。

　「プロ野球界の全員が、野球を真剣にすることで被災地の方を勇気づけることができると信じている。みんなと一緒に頑張っていきたい」

　明るい表情から強い決意がにじむ。熱い声援を胸に、新井が開幕を待つ。

最終更新:4月4日(月)7時53分

サンケイスポーツ