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兄弟そろってアッパレ~
2011年04月20日 07:51
新井兄弟で阪神サヨナラ!兄・貴浩つなぎ弟・良太が決めた
スポニチアネックス4月20日(水)7時3分配信
新井兄弟で阪神サヨナラ!兄・貴浩つなぎ弟・良太が決めた
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<神・巨>10回裏2死満塁、サヨナラ打を放った新井良はベンチに向かってガッツポーズ
◇セ・リーグ 阪神3―2巨人(2011年4月19日 甲子園)
一塁ベース上で、兄は祈っていた。「絶対打てよ」――。兄・貴浩がつなぎ、弟・良太が決めた。延長10回2死満塁。移籍後初安打が、自身初のサヨナラ打となって右翼で弾む。新井良は右腕を突き上げて「よっしゃあ!」と雄叫びを上げた。ナインの手荒い祝福。その中にはもちろん、兄の大きな手もあった。
「凄く興奮しています。大観衆の声援がサヨナラヒットを打たせてくれました」。午後10時を過ぎ、鳴り物の応援が全てストップする中で大歓声が降り注ぐお立ち台。ヒーローは頬を紅潮させながら声を弾ませた。
ひそかに心の準備をしていた。延長10回は9番からの攻撃。ブラゼルの代走として5番に入っていた新井良は「2死満塁なら僕に回る」とのイメージを、ベンチで思い描いていた。2死二塁から鳥谷が四球でつなぎ、打席には兄の新井。三遊間深くへの打球は坂本の好守に阻まれたが、内野安打となって満塁に。9回には久保の前に先頭で見逃しの3球三振に倒れていただけに、打席に向かう際には「気持ちを強く持った」と振り返る。1ボール1ストライクからの3球目。山口の直球をこん身のスイングではじき返した。
球団タイの3試合連続延長戦にもつれ込んだ今季初の伝統の一戦で劇的勝利。「お立ち台は最高でした。凄かった。ファンの大歓声が気持ち良かった」。チームの4番の弟、というだけではない。良太は正真正銘の虎の一員になった。
◆新井 良太(あらい・りょうた)1983年(昭58)8月16日、広島県生まれの27歳。広陵3年春に4番・主将でセンバツ出場。駒大を経て05年大学・社会人ドラフト4巡目で中日入団。昨年12月に水田圭介との交換トレードで兄・貴浩が在籍する阪神に移籍した。兄弟で同一チーム在籍は阪神は4組目。1メートル87、89キロ。右投げ右打ち。
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