試合は負けたけど！！！

「がんばれ東北」　阪神・新井貴、２安打エール　プロ野球慈善試合

産経新聞4月3日(日)7時57分配信
　「がんばれ、がんばれ東北！」。あの３月１１日に大きな揺れに見舞われてオープン戦が中止となって以来、初めて観客の入った横浜スタジアムのスタンドから被災者へ向けた温かい応援コールが自然にわき起こった。

　「震災で大きな悲しみを経験しましたが、私たちは一人一人が小さくても自分のできることを精いっぱいしていきたい」。試合前のセレモニーでは宮城県石巻市出身の横浜選手会長、新沼がグラウンドに立ち、決意を述べた。

　震災から３日後、故郷の実母とようやく連絡のついた新沼は、四回から武山に代わってマスクをかぶり、２年目の左腕、真下らを好リード。阪神を２点に抑えた。

　その阪神打線で２安打と気を吐いたのが４番の新井貴だ。試合前には日本プロ野球選手会会長として、両チームの選手らと募金活動を展開。「『いっしょに頑張りましょう』とファンにも声をかけてもらった。そういう気持ちを持って１年間がんばっていきたい」と表情を引き締めた。

　球場には加藤良三コミッショナーも姿を見せた。「被災者や救援活動に当たる方々に私たちの気持ちを表す努力はまだ始まったばかりですが、今後もできることは何でもやりたい」と球界を挙げての復興支援を約束した。（三浦馨）

最終更新:4月3日(日)7時57分

産経新聞