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連続試合出場ストップ
2011年04月16日 08:00
阪神・金本止まった…それでも竜に勝った!
サンケイスポーツ4月16日(土)7時52分配信
阪神・金本止まった…それでも竜に勝った!
記録が止まった直後、笑顔で森球審に話しかける金本(撮影・森田達也)(写真:サンケイスポーツ)
(セ・リーグ、中日4-5阪神、1回戦、阪神1勝、15日、ナゴヤドーム)鉄人の記録が止まった。阪神の金本知憲外野手(43)は八回二死一塁で代打に立ったが、走者の俊介外野手(23)が二盗に失敗し、打席が完了しなかった。連続試合出場は1766試合でストップ。それでも「みんなでナゴヤで勝ったんだから喜ばないと」。そういって7年ぶりのナゴヤでの初戦勝利に笑顔を浮かべた。
ただ勝つことだけを考ていけば、当然、起こりえることだ。『想定外』ではあっても、ある意味『必然』だった-。
昨年2勝10敗と負け越したナゴヤドーム。“鬼門”での7年ぶりのシーズン初戦勝利とともに、ひとつの偉大な記録が幕を閉じた。鉄人・金本の足かけ14年の連続試合出場が歴代2位の1766試合で、止まった。
「もう、全然。笑えたくらい。誰が打者でも、あそこでの盗塁はびっくりしたけどね」
試合後、金本は笑い飛ばした。呆気ないほどのシーンは、2点リードの八回だった。二死から俊介が四球を選ぶと、代打で登場。2球目に俊介がスタートを切った。アウト…。騒然となった。
公認野球規則では、1回を守り切るか、1打席を全うしないと連続試合は継続しない。まさかの幕引き。しかもノーサインでの単独スチール。ただ金本は、「スタメンを外れればこういうこともある? そうそう」と、気にも留めていなかった。
そう-。スタメンを外れた時点で十分、起こりえた。開幕4試合目のベンチスタート。真弓監督は「肩の具合を考えるともう少ししっかり上がってくるまで、体が出来てくるまで休みを入れながらね」と説明した。
右肩の状態は上がっているとはいえ、オープン戦で2戦続けて守備についたことがない中での、開幕3連戦のスタメン。指揮官は開幕前から、途中交代での守備固めと状態を見ての“休養”を明言し、本人にも伝えていた。それを予定通り実践しただけ。前日14日のうちに、話をしていた。
連続出場に関しても意思疎通済みだ。「試合前から、監督に『無理して出すのはやめて下さい』と言っていたから」と金本。指揮官も「『あまり気兼ねして采配を振るわないで下さい』と言われているんで」。勝つために代打起用し、俊介は何とか追加点を奪うため走った結果。だから、そのまま守備につかせる“救済”も行わなかった。
何より大事なナゴヤドーム初戦。現役時代は「足が震えるほど緊張する方が力が出た」という真弓監督だが、監督になって変化があったという。「プレッシャーを感じているときは良くない。勝つために自然と先、先を考えているときがいい」。過去2年間の経験。今年はシンプルに、勝つことだけを考えて進む。
価値ある1勝に、将が「最初に勝つとしっかり(悪いイメージを)払拭できるし、よかったんじゃないか」と話せば、金本も「みんなでナゴヤドームで勝ったんだから、それを喜ばないと」と笑顔を見せた。自分の記録より勝ったことやろ! 主砲の思いとともに、虎が新たな一歩を踏み出した。
最終更新:4月16日(土)7時52分
サンケイスポーツ
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