- 名前
- シュリ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 61歳
- 住所
- 福岡
- 自己紹介
- 特になし
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碧い瞳のアンティークドール 完結
2009年02月24日 09:01
瞳を…開ける?
私は言われた通りに、そっと瞳をひらいたの
「…アンナ」
「ルル…私の大切なお友達」
そう
私の大好きな名前
ルル…‥
「もう、いつまで寝てるの?早く遊びましょ」
「えっ?」
私…言葉が話せるの?
「いろいろお話が聞きたいわ…こんなに待っていたんですもの」
そう言って笑うアンナは、最後に出会った時と同じ笑顔で笑う…‥
全然かわらない…‥
「えっ…何?」
私は人形のはずなのに、瞳から熱いものが流れ落ちた
「ルル…辛かったのね」
そう言って抱きしめられた体は温かい
「アンナ…私は…」
「ふふっ…とても可愛い女の子よ」
「えっ?」
「だから私達はお友達…これからも永遠にね」
そう言って頬にキスをしてくれた
懐かしいミルクの香り
最後の最後に人間になれたの?
私はもう、人形じゃないの?
「行きましょ、私もたくさんお話したい事があるの」
そう言って小さな手を差し出す
私はその手をそっと握った
「温かい…‥」
そして動ける
「アンナ…」
「なぁに?」
「私もたくさんお話があるの…」
「ふふっ…ここは時間なんて関係ないから、ゆっくり聞かせてね」
「もちろんよ」
ゆっくり立ち上がり手を繋いで綺麗なお花畑へ…
おばあ様も嬉しそうに手を振りながら遊んでいたわ
私の名前はルル
今は人形ではない
そして、永遠の幸せを手に入れたの
大好きなアンナ…
また貴女に出会えただけで、今までの辛さなんて忘れてしまったわ
優しい風が自慢の髪を揺らす
虹色の風
優しい風
これが幸せってものなのね?
だって…‥
私は人間になりたかったんですもの
何故かって?
理由は一つ
涙を流し、お話をしたかったから
そう…‥
大好きなアンナとね
……‥END…‥…
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