オリンピック見てる場合やないで～

ボーグルＫＯ、虎またＭ消滅
サンケイスポーツ - 2008/8/17 8:02

　（セ・リーグ、阪神０－４横浜、１５回戦、阪神１０勝５敗、１６日、京セラＤ大阪）虎も助っ人も危機やがな！　阪神はライアン・ボーグルソン投手（３１）が４失点ＫＯで六回途中でＫＯで、打線も沈黙。今季９度目の完封負けで、優勝マジックが再消滅した。８月２勝７敗とチームが危機ならば、助っ人右腕も来季残留に黄信号。見守ったニコール夫人も悲痛な残留コール。北京五輪ばかりみてる場合とちゃうで～。

　スタンドで見守る美人妻の顔が、みるみるうちに青ざめていく。またもボーグルソンが炎上。負の流れを増長させる。そして優勝へと続く灯火までも、消してしまった。

　「自分の投球ができていない。練習内容には満足できているんだけど…」

　練習での好調に意味はない。三回に吉村に先制２ランを左翼席に運ばれた。そして“魔の六回”に、３連打と野口の捕逸で２失点。先に点を取られ、打順が３回りすると打ち込まれる悪癖をまたも露呈した。５回１／３を８安打４失点で今季３敗目（３勝）。一塁側スタンドから声援を送ったニコール夫人は「彼はベストを尽くすためにマウンドに上がっているけど、それがうまくいっていない」。うなだれる夫の胸中を代弁した。

　来日２年目で立場は極めて微妙だ。８月半ばで、来季の戦力検討が本格化。球団は現在６人の外国人を５人にスリム化する方向で検討を進めている。実績のあるウィリアムスと進境著しいバルディリスは残留の方針。抹消されたリーソップは来季終了まで契約済み。ボーグルソンはアッチソンと残留を争う形だが、リリーフ配転で新境地を見せたアッチソンが現状では一歩リード。２４日から８連戦が控え、まだ先発機会は与えられそうだが…。

　沼沢球団本部長は「見極めといっても、まだ先がある。チャンスはあるんじゃないですか」と去就は白紙としたが、厳しい現実が目の前に横たわっているのは事実。電鉄本社のＣＭにも起用されるは虎の名物妻は「私は彼の側にいたい。タイガースであれば、それが一番いい」と、亭主に代わって絶叫だ。

　最下位横浜に２連敗で、今季９度目の完封負け。準本拠地の京セラドームでは６連敗で、優勝マジックはまた消滅した。最大１３ゲーム差あった巨人とも、再び７差。乗れない虎が助っ人の乱調でさらに深みに入り込んだ。