星野ジャパンまず１勝

阪神は、今日から貯金増やそう！

阪神・金本が休日返上で１３２スイング！
2008年8月15日（金） 8時1分　サンケイスポーツ

　アニキ、休日返上－。阪神・金本知憲外野手（４０）が１４日、東京から帰阪後に甲子園の新室内練習場で休日返上の打ち込みを行った。前夜、決勝３ランで連敗を止めた主砲が、あらためてその行動で士気を鼓舞した。

　高校球児が躍動するしゃく熱のマンモスの数１０メートル先で、４０歳の金本が負けじと白木のバットを振り込んだ。蒸し風呂のような室内練習場にこもり、１時間で計１３２スイング。大粒の汗を滴らせながら快音を響かせた。

　「（テーマは）いろいろよ。昔からやっとることよ。この練習をやったらな」

　午前中に東京から帰阪すると、聖地に直行。先発投手陣が調整を行う中、打者で唯一、姿を見せた。５月２２日以来となる今季２度目の休日返上の特打。多田打撃投手を相手に入念に打撃フォームをチェックした。途中からは変化球を交えた実戦形式に切り替える。納得いく打球に笑みをこぼし、凡打には声をあげて悔しがった。

　前日１３日の延長十回に価値ある決勝３ランで、チームの連敗を５で止めた。それでも、主砲に満足感はない。北京五輪を考慮した日程で試合感覚があく８月。ブランクを作らないようにできる限りバットを握る。後半戦７試合で打率．４８１、１１打点、３本塁打。文句なしの成績にもおごることなく、日々の積み重ねを怠らない。これが不惑を迎えた鉄人のすごみだ。

　今季初の４連敗を喫した７日の広島戦（京セラＤ）後、「横浜や広島とやるときも、中日とやるときのように向かっていく気持ちを持たないとな」とナインにハッパをかけた。追いすがる巨人を直接対決でたたき、マジック「３６」が再点灯。次の相手は最下位に沈む横浜だが、油断大敵。その背中で、その行動であらためて士気を鼓舞した。

　すぐそばで演じられている球児たちの戦い以上に、４０歳のベテランが熱い。「骨から汗が出る感覚がいい」。夏男の本領発揮はこれからだ。