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2008年08月10日 09:23
ニュース
五輪野球 日本代表がセ選抜に大敗 川上、田中で11失点
2008年8月9日(土) 18時17分 毎日新聞
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北京五輪野球競技の強化試合、セ・リーグ選抜-日本代表は9日、東京ドームで行われ、日本代表が2-11で大敗した。日本代表は先発・和田(ソフトバンク)が3回を1安打無失点に抑えたが、2番手・川上(中日)、3番手・田中(楽天)がともに乱調で計11失点。打線は村田(横浜)に本塁打が出たものの、セ選抜7投手の継投に散発4安打に抑えられ、投打ともに課題を抱え、本番を迎えることになった。
日本代表は10日北京入り。13日午後7時(日本時間同8時)から、1次リーグ初戦で04年アテネ五輪金メダルのキューバと対戦する。
▽日本代表・和田 ストレートが良く、三振が取れた。(捕手の)阿部さんがカウントをうまく組み立ててくれた。課題は特にない。
▽日本代表・村田 (七回に右中間本塁打)直球系にタイミングを合わせ、外角の変化球を右方向に本塁打できるのはいい状態だから。北京でも「長い」のを打てる野球をしたい。
○…2番手の川上は速球、変化球ともに次々と捕らえられた。栗原、鳥谷に連続本塁打を浴びるなど9失点で、「人生初」という1アウトも取れないままでの降板。「こういう大切な試合でやってしまうなんて」とうつむき、「不安でいっぱいだけど、なんとかしないと」とつぶやいた。予定を早めて、急きょ登板した田中も流れを止められず、「もっと配球の意図を感じないといけなかった」と反省の弁。五輪本番直前の主力投手の不調に、大野投手コーチは「今いる全員でやっていかないと」と険しい表情で語った。
◇「ちょっぴり不安」な旅立ち
日本代表の悪い部分が目立った2日間だった。前日のパ選抜戦は投手陣が一度も3者凡退に抑えられず、この日も川上と田中がつかまって計11失点。打線も淡泊でつながりを欠き、散発4安打に終わった。星野監督が「ちょっぴり不安な気持ちで北京に行く。これが本音」と語ったのも無理はない。
守備にも乱れが出た。川上は四回から登板し、先頭打者の平野は二塁前へのゴロ。ところが二塁・西岡が一塁へ悪送球。川上は、ここから一気に崩れた。「一つのプレーがああいう結果になるのが野球の恐ろしさ。軽いプレーがないようにしないと」と星野監督。主将の宮本も「締め直して、気合を入れ直す」と話す。
それでも先発・和田が好投し、藤川、岩瀬、上原のリリーフ陣はしっかり抑え、風邪で一時入院した村田が復活の本塁打を放つなど、好材料もあった。不安の一方で、星野監督は「和田や後ろの3人はうまく仕上がっている」と手応えもつかんでいる。
試合後のセレモニーで、星野監督はファンの前で「北京ではきょうのようなぶざまなゲームはしません」と宣言した。悪いものは強化試合ですべて吐き出した。反省を胸に、チームは北京へ旅立つ。【立松敏幸】
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