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中国沈担保 狼洞溝2

2022年09月27日 10:29

昨日の続きだが、日本軍左翼秋山好古部隊が手薄である事を見越してロシア軍10万の兵が押し寄せて来た事に発した黒溝台会戦は、まず立見尚文率いる部隊がまず応援に行くことになる。この時日本軍の総司令部(大山巌)はロシア軍の兵力を甘く見ていたため、戦争の天才立見が行けば収まるものと考えていた。立見は秋山部隊のいる地域に近い狼洞溝まで来て足を止めた。何かがおかしい。戦争の天才立見ならではの感覚である。急ぎ沈担保方面に斥候を出した。するとロシア軍5万人以下とみていた兵力が10万人規模だと分かると、本部への応援を頼み、そのまま行けば、取り込まれ全滅するかも知れないと感じた立見は足を止めたのである。するとすぐに最左翼を守っていた部隊がロシア騎馬軍団に追われ敗走し出した。ここで立見は覚悟を決める。このままじっとしていればそれこそ全滅は必然、沈担保方面へ進撃し後退している部隊と共に
死に物狂いで戦えば勝機もあるとの決意で、まさに死を覚悟した進撃を始める。沈担保周辺での白兵戦で立見部隊は約半数の死傷者を出す。部隊の30%の死傷者を出すと組織としては壊滅状態になる。
それでも立見部隊は粘り、-30度の猛烈な寒さの中を応援に駆けつけた右翼部隊が来てようやく死地を脱出した。ロシア軍は再度形勢を逆転しようと夜討ちを掛けて来たが、日本軍に読まれ多数の
死者を出してしまった。そして乃木大将率いる部隊が戦場に近づいてくると、総退却を始める。
これが黒溝台会戦の大まかな経緯である。
立見部隊と秋山部隊の驚異的粘りがなければ、黒溝台会戦の奇跡的勝利はなかったのは言うまでもない
私はこの黒溝台会戦が瀋陽の西南で行われていたのは知っていたが、仕事に追われ、行ける機会は無かったが、今回運が良い事に行ける事になったのである。立見部隊が足を止めた狼洞溝に行くと、民家が少しはあるが正に田舎、ここで立見率いる部隊が戦況を探るために一時足を止めた場所である。立見になって
眺めると、誠に感慨深い。このままで動かず全滅ならば、進撃して死に物狂いで戦って全滅の方が良いと悟った立見の心境を思えば泣けてくる。立見部隊5500人の決死の思いが蘇る。

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