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中国沈担保 狼洞溝

2022年09月26日 11:36

中国瀋陽の仕事が一段落し、そこの工業組合の親玉が、お世話になってので観光でもしませんかと言って来た。そこで今から117年前に起きた黒溝台会戦(日露戦争の戦いの一つ)激戦地である沈担保を訪ねようと思った。その地名を聞くとその親玉、そんなとこ行っても何もないよと言って来た。その答えは予想していた。実際何も無い所だ。しかし日露戦争でもこの黒溝台会戦は正に日本軍が全滅の危機にあった戦いで、ここでもし日本が破れていたら、次に起きた奉天会戦などは当然起こる事も無かったろう。ロシア軍が怒涛の勢いで再度南下して来るのは間違いないからだ。そして戦争は膠着状態に陥り、余力ない日本はこの日露戦争で負けていたかもしれない。日露戦争でもし日本が負けたら、朝鮮半島中国東北部(満州地区)はロシアに支配され、防衛上危機的状況になっていたのは間違いない。それほど重要な戦いにも関わらず、日本ではこの黒溝台会戦を知っている人はかなり少ない。この中国の沈担保は瀋陽の西南に位置している。車だと1時間半程度だったと思う。黒溝台会戦は有名な秋山好古や戦争の天才立見尚文が活躍した戦いである。戦いは夜間-30度になる丁度1月に行はれた。一時全滅に瀕していた秋山部隊や立見部隊を-30度の極寒の中、大部隊が移動して助けに行ったのもすごい事だ。正に死に物狂いの戦いであったと思う。この何もないと言っても良いこの辺鄙な場所で、100年以上前、30万人以上の部隊がひしめき合って戦った戦場こそ沈担保や狼洞溝辺りのだったわけである。だから訪ねて行きたいと思ったわけである。話は長い。この続きは明日に持ち越し。

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