別居後　初めてアトムに会う

夫が出て行った　我が家は　息子と私のふたりになった。。。。



朝食も夕食もふたりっきり。。。



息子が　当然



「パパは？」と何度と無く聞く・・・(ﾉ_･､)



「泊まりのお仕事」



「いつ　帰って来るの？」



「うーーん　お仕事が終わったら帰って来るんじゃないかなぁ」



「何日？」



「わからない・・・」



今までは出張で夫が居ないときも　こんな曖昧な返事をしたこと無かったから

息子が何度もしつこく聞いてくる・・



これが一番　切ない・・・。



私も必死に明るく振舞うけれど

やはり　とても静かな部屋になった。。。。



私が無言で居ても、夫と子供が会話をしていたり　または

夫が無言でも　子供と私で会話していたりしたけれど

ふたりっきり　と言うのは　どちらかが　口を開かなければ

部屋はしーーーんと静まり返るのだった。。。



夫は多分実家に行ったのだろう・・・・

親になんて言って行ったのかなぁ・・・・

どんなにか息子を不憫に思うことだろう・・・



自分にも息子がいる私は　ふと　考えさせられる。。。







夜のメッセ・・・・アトムとは変りなく続いている。



私が夫と別居をした事で　きっとアトムは私のことが恐くなって

逃げ出すんじゃないかって　思っていたけど・・・・今の所　それは無かった。



それどころか　私はアトムに



「アトムには奥さんが家にいるでしょーーー？でも　私はひとりなんだからねーー。

束縛しないでよ～～」



などと。。。時折　意地悪を言ったりしていた。



今までとは違って

アトムと状況が変わった私。。。



アトムは家に帰れば　普通に楽しく夫婦、親子

と家族をやっているんだろなぁ・・・・

と　なんて思うと　ヤキモチからかそんな意地悪な言葉が出たのでした。



夜は家に夫が居ないことから

Ｈなメッセは益々ハードになり、写真のポーズもかなり卑猥なものとなっていきました。



昼の電話も夜の電話も気兼ね無しに

夜中まで電話で話すことも多くなり



昼間の電話でアトムは



「俺　駄目だ、、、ウラン病だ。。。苦しい。。会いたくて会いたくて

どーーにか　なりそう・・・・」



とよく言っていた。



この頃からだったと思う・・・



アトムから



「愛してる？」と私に聞く数が頻繁になりました。



以前は　私のほうがよく聞いていたのに・・・



でも

そう言われるたびに、私はどんどんアトムから離れられなくなっていく

自分を感じて居ました。



女は。。。。好意を持った人から　好かれずに居ることよりも



自分の意思とは無関係に相手から

好き　好き　と言われてる方が　居心地が良いのかも知れません。







そして　とうとう　またアトムがこっちに来る予定を立てました。



やはり　ゴルフ。。。



でも　今度のゴルフは初めての２サム。



ふたりっきりのゴルフです。。。。



どんなゴルフになるのかなぁ。。。



私も　別居はしたものの　まだ離婚したわけではないから

そんなに　大っぴらな行動が出来る訳もなく

両親には　また嘘をつきました。



仕事で都内まで行くから。。。翔を朝から預かって欲しい。。。と。



仕事と言うと　母も文句は言いません。



日々の生活で　夫が消えたことに　ぎこちなさは感じていたものの

アトムが居るおかげで　私は満たされていました。



が　きっと　この時

息子は　どんなにか寂しい思いをしていたでしょう・・・・・



父親は消え



母親は他の男に気が行っていたのだから。。。


それを　思うと　今も　胸が痛む。





ゴルフ前日の夜中。。。



アトムは初めて私の家の前まで来ました。



高速のインターを降りてから　しばらく電話でナビをしながら

到着しました。　



毎日　写真を送りあって　会話もしているけれど

アトムの生身の身体に触れられるのは

数週間ぶり。。。



とってもドキドキして　緊張した。



「そこ　曲がって・・・」



「えっ　どこだろ？？」



「そこ　そこ　私からアトムの車見えてるよ　　今　外に出るから」



と言って　家の前の道路に出ました。



アトムは少し離れたところに車を置いて歩いてきました。

真っ暗の中　向こうの方から足音と薄っすら影が見えてきた。。。 _(・・;



お互いの顔が確認できた距離から　2人とも

走り寄って　抱き合いました。



ギューーと強く抱きしめられて

セックスとはまた違った　なんとも言えない安堵感でした。
私はこの数週間　これを

ずーーっと　待っていたんだ。。。と　思った。



「今夜　どこ泊まるの？」



「車の中で寝ちゃう！うらんと一緒だったらラブホ泊まるけど

1人じゃ　馬鹿みたいだもん・・・どーせ　寝る時間もそんなに無いし」



確かに　もう深夜・・・・

そう寝る時間もない。。。



アトムは少し離れた　公園の駐車場で寝ることになりました。。



明日の朝は私がそこまで行く。





何度もＫＩＳＳをして　アトムはまた暗闇の中に消えて行きました。

そして　携帯に



「公園着いたよ　おやすみ　チュ！(* ^)□　明日ね」



とメールがありました。。。



もう30も過ぎた大人同士がここまで熱烈な恋に落ちる。。。

ありえるんだなぁ～～と

自分の事ながら　不思議でした。