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おおむかしの『出会い』はいかに?

2020年01月10日 11:00

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 スマホもございません、ネットもございません。まだガラケーの影もございませんの時代、とうやって『出会ってたの?』という素朴な疑問はありませんか? そこはさるもの、目ざとい人々はいつの時代にも居るものです。ネット検索をしばらく続けた結果、ようやく発見しました。NTT(東日本電信電話株式会社)のホームページに PDF文書の中にかすかに残っていました。

 ・伝言ダイヤル通話サービス開始(11/27) 1986年

 今は「災害用」でしか使われていない(利用者は多くなさそうですが)システムですが、これの原型のサービスが始まっていたのでございます。当然、CMやサービス告知を大々的にやるものでもなく、わずかにオタク雑誌がとりあげた程度、あとはほぼ口コミで広がったものでしょう。私が知ったのはたぶん、1987年の5月ごろか、ちょうど大型連休を実家で過ごして仕事に戻った位の時期。どんな雑誌かは覚えてないのですが、ちょっとした紹介記事を読みました。好奇心旺盛のアラフォー独身男、試すにしかず、でございました。まずは自分用の『ボックス番号』を確保します。たいていは覚えやすい語呂のいい「4桁」数字を繰り返し、ボックス番号8桁にします。暗証番号もそれに同じ。そこに30秒で『自己紹介』を入れておくのです。これを誰かが聞いて『あっこの人楽しそう』となれば、その後自分のメッセージを残せるのでございます。

 ただし基本的には「災害用」と同じで、予めボックス番号を知っている人しか対象にはなりませんね。そこで登場するのが『掲示板』がわりのオープン番号です。「1111」とか誰でも想像する番号が公開掲示板になるのです。そのうちには「1919」「0721」とかデジで言うところの「ウラ」っぽい番号も当然出てきます。ひとつのボックス番号には最大10個のメッセージしか保存できません、保存時間は8時間ぴったし。運がよく『空き』がでればすべりこませます。

 あとは定期的に「伝言はいってないか」チェックします。8時間ですから、まぁちょうどいいペースですね。朝運良く『オープン番号』に30秒のメッセージ、例えばこんな感じ。『新宿で仕事している30歳です、今日夕方飲みに行ける人居ませんか?』。30秒というと案外入ります、次第に巧妙になってくるのです。幸いなことに私、電話の声はそこそこ良かったみたいで、慣れてくるとBGMを流しながら今で言うJ-Waveのナビゲーターみたくちょっと英語交じりで自己紹介なんぞをするようになりました。反響、ありましたねぇ。新しいメッセージが入っていれば、すかさず返信(相手も自分でつくったボックス番号を伝えます)。あくまでも『サワヤカに楽しそうに!』。何回か往復すると、もう友達です。飲みに行きましょう、ご飯食べましょう、です。当然男女の区別はありませんので、同性も聞いているはずですが、かなり電話代が高価なサービスですので、誰も余分なことはいたしません。異性の友達作りにまっしぐら。まだ知る人ぞ知る内緒のサービスですから、使う人もかなりそれなりの『意識高い系』出会ってみたい人ばかり。確率は非常に高かったです。まだ携帯電話もない頃ですから、待ち合わせもボックス番号で伝えるしかない。公衆電話は大忙し、待ち行列もできる?

 無事『ご対面~』、お食事やお酒を楽しむわけです。どんな人が来るのか、ドキドキですけど、ある程度メッセージ交換していますから打ち解けるの時間はかかりません。あとは盛り上がり方次第。お互いに気に入れば、次の約束したり、時間が許せば『つぎ行く?』かも知れませんね。

 今日のところは概要のご紹介まで、かな? (まだ 6,500字書けるけど。。。)

このウラログへのコメント

  • Bluewind3090 2020年01月10日 14:50

    Self-コメント
    間違えました、アラサーでしたね。この頃はちょうど。結婚まで、あと5年くらいありました。振られて2年くらい何も無かったころ。忽然と出会いの機会ができたのでございました。遅いね!

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