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性欲の虎! (自分のことは後まわし)

2020年01月05日 11:20

性欲の虎! (自分のことは後まわし)

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『世間の人は性欲の虎を放し飼にして、どうかすると、その背に騎って、滅亡の谷に堕ちる。自分は性欲の虎を馴らして抑えている。羅漢に跋陀羅というのがある。馴れた虎を傍に寝かして置いている。童子がその虎を怖れている。Bhadraとは賢者の義である。あの虎は性欲の象徴かも知れない。只馴らしてあるだけで、虎の怖るべき威は衰えてはいないのである。』

 オモテの日記(12月8日)でも掲載させていただいた、森鴎外著『ヰタ・セクスアリス』 巻末最後の一文です。まさに名言と言ってもよろしいのではないかと思い、再度こちらにも掲載させていただきました。森鴎外のこの『ヰタ・セクスアリス』(鴎外47歳の時に執筆)に触発されて、芥川龍之介も同様の「性の記憶」を書いていて読んだのですが、森先生の方のオリジナルの方が気品溢れててよろしかったですよ。なおこの両者とも当時の最高学府で学んでいるような境遇ですから、男女七歳にして席を同じゅうせずの時代、身近に女子が居ない時代ですから同性愛(男性間性遊戯)がクローズアップされるのも当然ですね。

 昨日触れた島崎藤村の『新生』のもとになった事件を知った芥川は、【老獪な偽善者】と島崎先生のことをののしったとされています。日本ペンクラブ初代会長を勤めた藤村に向かって(面と向かってではないですが)ここまで言えた芥川、なかなか肝が座った方のようですね。

 夏目漱石森鴎外島崎藤村芥川龍之介。いずれも名作を生み出した大作家たちですが、どなたがいちばん「お強そう」にみえますか、ご婦人方に聞いてみたいです!

 それともう一つ、檀一雄チャイコフスキー大好き女優檀ふみさんのお父さんですね)の『火宅の人』は読んだのですが、この無頼派と呼ばれた奔放な作家でさえ弟子女性との性交渉におよぶ前には、ちゃんと、奥さんに『おれは今日、彼女とことを起こすから』と言ってから旅行に旅立っているんですね。奥さん奥さんで「(なにを今更)もうとっくにそうなってらっしゃるでしょうに。」、とこれまた豪快なお答え。 いい時代だったんでしょうかね~? 

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 さて、バカやってないで仕事に行ってきます。(オモテはスマホからかな?)

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