今日彼のお部屋に遊びに行きます

いつものデートの後「今日お部屋見せてくれるんだよね？♡」「約束したから・・・掃除しといた！」
「怪しいものはかたずけたの？♡」

「うん　もう何も残ってないよ　本当に全部処分したからね」
そう言いながらも彼の顔には少し緊張が見える

「ふふっ　わざわざ準備してくれてありがとう♪♡」
私たちはカフェで軽い食事を終え　彼のアパートへと向かっていた

手をつないだ指先から伝わってくる彼の体温が心地よい
「ねえ　どんなお部屋なの？♡」「普通だよ　狭くて何もないけどね」

窓の外は少しずつ日が沈みかけていて　街灯が一つ　また一つと灯り始めている
彼の部屋はマンションだった　玄関を開ける前に彼がちょっと立ち止まった

「本当に大丈夫かな・・・」「どうして？私が嫌がるとでも思ってるの？♡」
「いや　そういうわけじゃないんだけど・・・」

その様子がかわいくて思わず笑ってしまう
「ねえ　もし嫌だったらなんて言うと思う？♡」

「え？」「こんな部屋嫌い！とか全然片付いてないじゃない！とか？♡」
「・・・そんなこと言われたら泣くかも」

冗談めかして答える彼の頬が赤くなっている
「違うよ　きっと私　こう言うわ♡」

私は彼の耳元に唇を寄せてささやいた
「素敵なお部屋ね・・・って♡」・・・

あなたに素敵な時間が訪れますように