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優しく見守る視線

2025年09月22日 00:34

優しく見守る視線

お巡りさんのように見張ってる? 何か違う
「俺たちなら?」彼が私の髪を撫でながら尋ねた 湯気の中で彼の目が優しく細められている

「うん・・・私たちなら♡」私は頬を温かいお湯で赤らめながら続けた
「静かな温泉でゆっくり過ごしたり・・・♡」

「いいね」彼がうなずく「静かに語り合うのも悪くない」
「それから・・・♡」私は言葉を選ぶように一瞬黙った

「お互いの好きな本を持っていって 読む時間を共有するとか」
彼は微笑んで湯船の縁に肘をつき「俺は君と一緒にいられるなら何でもいいよ」

と言った その言葉に胸がきゅっと締め付けられた
「私も♡」思わず口にした「あなたが隣にいてくれれば♡」彼の温もりも好き

しばらくの間 沈黙が流れた しかしそれは不快なものではなく
むしろ二人だけの世界が広がっていくような安らぎを感じる時間だった

「それから・・・♡」私はふと思い出した「美味しい地元のお酒を少し飲んだり♡」
「そうだね」彼が同意する「一緒に星空を見上げるのもいいな」

湯気が立ち込める窓の向こうには満天の星空
お巡りさんごっこ」は突然終わりを迎えた 廊下に足音が聞こえ 

思わず物陰に隠れる「あらまあ 若い二人仲良くしてますねぇ」
仲居さんが微笑みながら通り過ぎていった 恥ずかしさで顔が火照る
 
彼が後ろから肩を叩いた「もういいのかな お巡りさん?」
「えっと・・・降参です 何も怪しい物を見つけられなかった♡」

小さく白旗を上げた私に彼は笑った「実は俺も探してたんだ 素敵なものを」
彼は私の手を取り「露天風呂があるって知ってる?星が見えるらしいよ」

旅館の中庭を抜けて石畳の小道を行くと 岩造りの小さな露天風呂が見えてきた 
灯籠の柔らかな光が水面を照らす 事件が起きそう・・・

あなたに素敵な時間が訪れますように

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