- 名前
- 狭山の卓也
- 性別
- ♂
- 年齢
- 66歳
- 住所
- 埼玉
- 自己紹介
- 自由コメント:いい人(よくいわれる、ダメですね。) 恋愛に大切な事:思い 出会う前に...
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隣のお兄ちゃん
2025年09月08日 00:03
実の兄ではありません 共稼ぎの両親のため寂しさを埋めてくれた隣の家の息子
子供の頃 遊んでいて雨に濡れて一緒にお風呂に入ったことも・・・
今は優しい憧れの彼
台所から温かい香りが漂ってくる 優しくて甘くて ちょっと焦げ臭い・・・?
「焦げてる!?」慌ててキッチンへ飛び込むと お兄さんはフライパンを前に固まっていた
黄金色に輝いていたはずのホットケーキが ところどころ黒ずんでいる
「あ あの・・・料理って難しいんだね」お兄さんが苦笑いしながら私を見つめる
「でもね・・・初めて誰かのために作ってる時って こんな気持ちなんだって分かったの」
彼の指先に小さな火傷の痕が見えた「次は一緒に作ろう?」
私の言葉に お兄さんの目がパッと輝いた 夕暮れ時 公園のベンチで並んで座る私たち
お兄さんの膝の上には手作り弁当箱・・・半分焦げた卵焼きと不器用に切られたサンドイッチが並んでいる
「あのね・・・明日はどこに行く?」彼がそっと聞いてくる
「映画館とか・・・水族館とか・・・それとも・・・」
彼の声がどんどん小さくなる その顔を見て気づいた・・・明日も明後日も続く
「デート」について考えているんだ
「明日もまた こうして話そうよ」私がそう言うと お兄さんはほんの少しだけ肩の力を抜いた
「それで・・・お昼になったら・・・」私は彼の手を取りながら続けた
「今度は私の方がお兄さんに手料理を作ってあげるね」夕陽に照らされた彼の横顔
あなたに素敵な時間が訪れますように








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