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グレープフルーツの皮を剥く

2007年06月27日 07:27

グレープフルーツの皮を剥く

私は小さいときから柑橘類が好きで日常よく口にする。

大阪南部で育ち、柑橘類が豊富に周りに見られるような環境では子供の頃は殆ど柑橘類は買うことなく周り、親戚からまわってきたもので用を足していた。 今でも思っただけで口が萎み奥から唾液がでそうな極度にすっぱい夏みかんも口にした。 八朔は甘い部類に属す。 もっとも、農家の叔父叔母たちは新鮮で誠に酸っぱいものは玉葱に甘みをつけるためにその頃は手袋もつけずに直接牛糞肥料として畦の若い玉葱の間に施したあと荒れた手を酸で中和するのだと言って夏みかんの果汁で洗うようにしていた。

ミカン山では甘みをつけるために海で大量にとれた鰯を肥料にしておりものすごい腐敗臭を漂わせているところもあったのだが魚のリンが甘みをもたらすのだと聞いた事がある。

70年代の初め四国ミカンどころの町で学生時代を過ごし、そのころに日本が米国と貿易摩擦の解消策の一つとしてオレンジを自由化して輸入することになりそれまで保護されていたミカン農家がそのあおりで首を吊るような者がでるようになったとニュースで報道され始めた。 その後まもなくして甘みの強い輸入オレンジを口にすることになるのだが、同時にそのころ初めて苦味と甘みの混ざったグレープフルーツという柑橘類の果実を口にしたのを覚えている。

その頃にそのキャンペーンの一環としてどのようにグレープフルーツを食べるかというような手本として細長いアイスクリーム用ともみえるスプーンもみられ、そのスプーンの先が3つほどに割れてその中の一本の先がどういうわけか尖ったものだったように記憶するが、それは西洋で一般的な、グレープフルーツを横一直線に二つに切り、中心から放射線状に広がる粒の断面からスプーンで果肉を掬い取り口にいれる、というものだった。

それに対抗して甘い八朔キャンペーンに、ミカンのように皮を放射線状に剥いて中から実のボールを取り出すための、先が鉤状に尖ったプラスチックの小片をもらったことがある。 八朔は皮がミカンのように柔らかくはなく簡単に親指を入れて剥くわけには行かないから厚い皮にプラスチックの小片で切れ目を入れてそれから親指を使って剥く、という方法だった。 先ず、5mmほど鉤になった部分を地球で言えば北極圏上方とも言えるあたり、八朔の頭を中の果実の袋を傷つけない程度に輪切りにして白い内側の皮が見えたら再び鉤で八朔の表面に南極方面に経度を記すのだ。 それで小さければ八つ、大きければ12ほど皮に切れ目をいれて果肉のボールを中から取り出し薄皮を剥き袋から一つづつ果実を取り出して食べる、ということを習ったようだ。

それは70年代ではなく60年代の終わりごろ、高校生のころだったかもしれない。 ともかく、その方式で八朔に慣れていたから初めてグレープフルーツスプーンで食べる経験をしたあともグレープフルーツスプーンでちまちまとほじくる食べ方が気に入らずオランダに住んでからも八朔方式、ミカン方式でグレープフルーツオレンジを食べている。

子供たちも小さいときからこの果物が好きでよくこのように剥いて食べさせていた。 オランダ人の妻は相変わらずキッチンナイフで横一文字の胴切り、スプーン方式である。 

今日何気なく各自が好きなデザートを摂った後、高校生になる娘の食べ終わったグレープフルーツを見たら私の八朔方式になっていた。 別に教えたわけではないけれど日頃見ていて覚え、それがきれいで丸ごと果実が食べられる合理的な食べ方だと悟ったからなのだろう。

このデジログへのコメント

  • 小桃 2007年06月27日 07:32

    家もグレープフルーツは剥いて食べます。
    その方が綺麗に食べられますよね

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