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ペット食

2007年06月12日 23:18

ペット食

昼食時にこれもやっと寝床から起き出してきて、時差がないにもかかわらず連日の馬鹿騒ぎで過ごした地中海気分がまだ抜け切れぬドラ息子ビールを飲みながら新聞を読んでいたらちょっとしたコラムに「誰がペット食の味見をするのか」、といような記事が出ていた。

以前テレビバラエティー番組で缶入りのドッグフードやキャットフードをスプーンでそのまま掬って食べている人を見てウワッとおもったことがあるがそれは日頃足元をまとわりつく叔母さん猫に与える餌の缶を開けたときの匂いのすごさを思い出してたまらん、と閉口したからなのだろうが、しかし、振り返ってみると我々もかなり強くて癖のある匂いのものを口にしているのだから、それは、生臭い渾然とした強烈な、どうせこの食品業界はまともな材料を使っていないにちがいない、というような古い偏見がそう思わせるのだろう。 それにスーパーペットコーナーで高級、ペットの健康を保証するデラックス宣伝され、銀の皿に乗ったキャットフードのTVコマーシャルを見ていてもまだそういった偏見がそう思わせるのかもしれないと思い返すもののそこは凡人、あの匂いはどうもたまらない。

それで、何年も前にテレビで見たペット食品を食べる人のそのときの感想はどちらも人間の食うものに比べて薄味だと語っていたような気がする。

記事を読み進めていって納得がいった。 味覚、嗅覚ポイントで犬、猫などの嗅覚は人間の何十倍もあるのだけれど味覚は、犬は甘いものを好み、猫は酸っぱいものを好む傾向にあるもののそれらは人間の数十分の一でペット好みに影響しないから業界は味付けコストを省略しているのだと世界的にもトップクラスオランダ農業大学でペットフード研究で権威教授が言っている。 なるほど、食品産業で無視できないペットフードであるのだからそういう人もいるのだなあ、と感心したのだが、だからテレビでむしゃむしゃ食っていた人の証言につながる。 そうするとあの人は鼻が鈍かったのだろうか。 まあ、慣れ、ということもあるのだが鼻のいい人と悪い人がいるのだから納得もできる。

しかし、まてよ、我々でも強烈なペット食の匂いを、その何十倍も利く鼻で犬、猫が嗅いで待てないほどムシャブリつかせる力があるのであるからそのインパクトを想像するだけで物凄いものがあるのだが、果たしてそれは何なのだろうか。

加工食品でなくともそういうペット食に関する経験がある。

もう四半世紀ほど前に、それは家人と知り合った頃、彼女が飼っていた25kgほどあるベルギー牧羊犬のブービェー種で叔母さんムクイヌの餌に3週間に一度ほど肉屋冷凍庫から大人の頭ほどある牛の胃の塊を買ってきて、半日ほど解凍した後、喰わせていた。 新鮮な牛の胃を冷凍したものであるから肉屋ではどうということはないものの、解体したときの牛の胃の内容物がそのまま入ったままであり、酵母や胃液にさまざまなものが混じってものすごい匂いが部屋中に充満してくるとこの叔母さん犬はもう堪らない。 そわそわしだして、それを与えたときには普通の餌に向かうときとはまるで違い、野生が露になり狂ったようにむしゃぶりつく。 匂いに関してはこっちの堪らなさと向こうの堪らなさは正反対のベクトルを向いている。 新鮮な牛の糞の匂いといってもいいだろうか。 だから、肉屋で塊を取り出しているときに他の客と顔をあわせると、互いにいくらペットのためとはいえ大変だな、とニヤリとしあうものだ。  しかし、これは栄養価が抜群なのだそうだ。 ことばがあるかないか定かでなかった頃のわれわれの祖先もそのようにむしゃぶりついたのだろうか。

さて、ここからが今日の日記の本題。 これも四半世紀ほど前、日本、オランダ航空チケットで一番安かったのが大韓航空貧乏人の我々が座るエコノミーの食事でも食器には陶器を使っていた。 その小皿を家人がどこかで安売りショップで見つけてきて何組か使っているのだが一組を猫の乾物フードと水の入れ物にしている。

先日、家人が肉、野菜の乾物フードを誤って水の皿に入れてしまいそれに気が付かなかった。 あとで猫の皿を見た私は今までと形も色も少し違うのを見て娘がどこかでまた新製品を買って来たのかなと思った私の足元で叔母さん猫が餌をせがむのだ。

妙だ。 目の前に皿一杯の餌があるにもかかわらず食べない猫に腹を立てて、贅沢なものだ、口に合わないものは跨いで渡る、これをネコマタという、というような昔、古文の教師が冗談を今昔物語の話に引っ掛けて言っていたことを思い出したのだが放っておけばそのうち食べるだろうとこちらも少しは意地になりネコマタにさせずと我慢比べをしたのだが、この叔母さんだめらしい。 見てくれは悪くないし何が悪いのか匂ってみても殆ど香りもなく私にしてみてはたかがふやけた固形食なのだからと見たのが今考えてみれば誤りだったのだ。

家人が見かねて固形食を与えたら、いままでの空腹を満たすためと老猫の歯の訓練のためかカリカリと噛み始めた。 結局、匂いだったのだろう。 そうなのか。 ひょっとしてぶよぶよにふやけた餌の舌に感じる触感もあるのではないかと思うもののそれは同じようなものを食わせているのでそれはないようでもあるし、、、、、。

犬も猫も視覚はほぼ白黒の世界でペット食の見栄えがいいのは飼い主に買わせる為の操作だそうだ。

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