- 名前
- ヴォーゲル
- 性別
- ♂
- 年齢
- 74歳
- 住所
- 海外
- 自己紹介
- もう海外在住29年、定年もそろそろ始まり、人生のソフト・ランディング、心に浮かぶこと...
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久しぶりにいい天気だったからハーグを散歩した
2007年06月21日 10:29
夕方からハーグの日本大使館でレセプションがあり招待されていたのでいろいろな人に会えるのを楽しみに出かけたのだがさて、電車に乗ってハーグ中央駅に着かねばならないのをホームを間違えてそのまま行けばパリまで行くようなものに乗ってしまったと気が付いたときは遅かった。
遅い昼飯もとらず駅の売店で買った缶ビールで鶏の練り物にパン粉をつけて海老のてんぷら状にしたものを頬張りつつホームに上がるエスカレーターに乗っていてそれを地面に落としてしまい若い女の子にくすりとされたのに舌打ちし、ホームにある売店でまた何かペーストリーを買って午後3時にしては空いた電車の座席に腰掛けてやっと人心地着いたときに乗る電車を間違ったなあと気づいたのだった。
しかし、別段困ることはない、時間は充分あり、それだったらオランダ線ハーグ駅と呼ばれる昔の中央駅で降りてそこから歩けばいいのだし大使館までぶらぶら歩く途中には多分オランダで一番ジャズCD,LPのコレクションが揃っている専門店もあるからヴァカンス用に何枚かCDを買い、また、目的地の近くには今年の一月にデルフトからハーグに引っ越していた知り合いのアートギャラリーもあることだしそこにも寄って挨拶をしようという魂胆にもなった。
久しぶりに三つ揃いのスーツにネクタイを締めて歩いても青空がすがすがしく額には軽い汗がでるかでないかというところで空気中の湿気がぬけているようだ。 だからそれが空の青に反映しているのだろう。
大使館では3時間ほど寿司や軽い揚げ物のつまみでシャンペンをやりながら何人もと取り止めのない話をして閉館時に外に出ればまだ青空が夕空にもなっておらずぞろぞろと町のセンターや中央駅を目指してぶらぶら歩き始めたのだがアルコールが抜けて空腹を覚えたので町の中心にある日本料理屋で熱燗と鍋を口にして10時を廻って店を出て駅に向かう途中でオランダ国会のある建物を通って何枚か写真を撮った。 妙なものだ。 まだ明るいものの10時をとっくに廻っているから人の姿は見えず、多分8時のニュースの折には政治記者が大抵ライブでここから解説する議事堂の中庭、騎士の間と呼ばれる政府行事のおこなわれる建物を含めて人が一人も見えない。
そこを通り越してレンブラントやフェルメールなどが何枚も収められたマウリッツ美術館とそれに隣接したオランダ首相の執務室の小さな塔にも人気はまったくなかった。 古い法務省の建物や国会の正面にある方形の広場は日頃何か政治のデモがあったりすると人で埋まるのだがそこにも人は居らず周りのカフェやレストランのテラスには食事を終えた人々がゆったりと座っていた。
10時40分の電車に乗り11時ごろ自分の町の駅についてもまだ明るいし自転車を漕ぎ出すとセンサーが働いてライトがついた。 機械はこれを暗いというのだろうがライトがなくてもまったく支障のないあかるさだし街灯もまだ点いていないのだからまだ明るいのだ。 あと2日ほどで夏至なのだからこの明るさなのだろう。 結局何やかやで今日は7,8kmは歩いたことになるのだろう。
このデジログへのコメント
日本から出たことの無い私には不思議な空間に思えます。素敵ですね
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