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少し成程話:バカ力を発揮するには
2012年09月29日 23:55
筑波大学名誉教授、村上和雄氏の心に響く言葉より
遺伝子のON・OFF機能をうまく活用するにはそれなりの要因が必要です。
例えば末期癌を宣告された人達がモンブラン登頂に挑戦したところ免疫力が上昇したという実例があります。
又、若い時に結核にかかり、療養には栄養補給が一番と言われて栄養をとることに専念していたのに効果がいっこうに現れない。
そんな時に東洋医学に出会い、断食療法を実践したところ、つまり栄養を断つ方に治療法を変えてみたところ、結核が快方に向ったといいます。
これも断食による適度な飢餓感によって、関連する遺伝子のはたらきがONになったものと思われます。
[火事場のバカ力]という言葉もあるように、人間は極限的な状況に遭遇した時等普段では考えられないような能力を発揮することがあります。これ等は私達の内部で眠っていた能力が目覚めた瞬間の非常にわかり易い例でしょう。
私の弟はアフリカで、エイズで差別を受けている子供達の為に学校等をつくる仕事をしていますが、そこに日本で落ちこぼれてしまった子供を連れていくことがあります。一人の高校生の例ですが、日本にいる時は親がいくら学校へ行くように言っても[勉強にどんな意味があるのか]と言って、全く行こうとしないで盛り場などをうろうろしては同じような連中と群れて自堕落に生きていきました。
たまに学校に行けば規則に従わないので、先生から[もうくるな]と言われる始末。
そんな親も手をつけられない、教師にも見放された少年がアフリカの子供達の現実を目のあたりにするわけです。
アフリカでは子供が学校に行きたがっても親はお金がないから行かせてあげられない。
それどころか、子供も僅かなお金の為に朝から晩までゴミ捨て場あさりなどをしています。
劣悪な衛生状態、慢性的な栄養失調、日本では考えられない惨状に直面すれば、いやでも自分の身と比べることになります。
自分は親から月謝を出してもらい小遣いまでもらって[お願いだから]と頼まれているのに学校へ行こうとしない。
彼にとっては極端な環境変化と言えますが、そこで何かの遺伝子がONになったのでしょう。
彼は街の市場に行って自分が着ていた洋服を売り、そのお金で教科書を買いこんで学校に届けることにしたのです。
子供達に教科書を配ると全校あげて大歓迎してくれたといいます。
おそらく、自分のやったこどでこんなに感謝されたことはそれまでに一度もなかったにちがいありません。
帰国後彼はアフリカの学校に教科書を送る手伝いをしながらスワヒリ語を学びはじめ、いくら親が頼んでもやらなかった勉強に率先して励むようになりました。
『生命(いのち)のバカ力』講談社+α新書
火事場のバカ力が発揮されるのは極限状態に追い込まれた時。多くの日本人は現代の豊かな生活に慣れきってしまっている。だから、遺伝子のスイッチをONにするには、その慣れた環境を劇的に変える必要がある。健康で言うなら断食なり、絶食という断つ方法。普通は薬やサプリを飲むというような栄養なり体に良いものを入れることを考えるが、その真逆にあるのが[断]であり[捨]。それは自分を驚かせるということでもある。
又、生活でいうなら、今の環境をドラマチックにガラッと変えること。例えば[何に重点的に時間を使うのかという時間配分を変える][住む場所やよく行く場所を変える][付き合う人を変える]つまり、T・P・Oという[時間][場所][場合]を自ら強制的に変えること。
火事場のバカ力を発揮するには、時に自分で自分をワザと厳しい環境に追い込むこと。
このデジログへのコメント
なるほど・・・。
火事場の力を発揮するには与えるより捨てることなんですね
追い込むのは結構大変
ukikumoさん:どうしても自分のこと甘やかしちゃいますね
地道な活動をされる方がいれば、アフリカで、とんでもない事をしているのが、米倉(ボンクラ)経団連会長
管理貞操帯さん:ほんとですね。しっかりやってほしいです
米倉は、自分達の利益しか考えず、アフリカに、公害を輸出しています今、国際的にも、非難されています
管理貞操帯さん:なんとかならないかな
米倉は、自分の事しか考えない原発は全て再稼動させろと、後の世代なんて、考えてななく、支那に土下座
管理貞操帯さん:先が不安ですね
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