エイズ アルツハイマー

一日一錠内服でよいエイズ新薬誕生

アメリカ食品医薬品局(FDA)は、ギリアド・サイエンシズ（Gilead Sciences)による複合薬、ストライビルドについて、成人のHIVウイルス感染者への使用を承認したことを発表しました。
このストライビルドは度重なる研究と薬品開発の結果、HIV感染症治療のための複合的な薬品摂取と異なり1日1錠の摂取で完全な治療法を提供するもので、これはHIV治療薬を摂取したことの無い人にも当てはまるとFDAは表明しています。
FDA医薬品評価研究センターのエドワード・コックス氏もストライビルドのような新HIV混合薬は治療法を容易にすると考えているとか。
以前クアドと呼ばれていた新薬はギリアド社によって作られましたが、同社のスポークスマン、エリン・ロウ氏は患者さんが4,5日で入手できるのが理想と話しています。
同社によると、この治療薬は1400人の患者さんを対象に二重盲検法によってテストされました。
結果としてストライビルドの効力は他の２つの混合薬と同じ、或いはそれ以上の効力を発揮。48週後には10人中9人にはウイルスが検出されないレベルまで減少しました。
患者さんのそれぞれの進行具合に応じて治療を進めることが重要ですが、この新薬が高価すぎるという批判もあります。
エイズ医療財団AIDS Healthcare Foundation(AHF)の代表マイケル・ウエインスタイン氏は現行の治療薬よりも高価なものを望んではいないが、ギリアド社の新薬はそれよりも3倍は高価になると見ています。又、今回の新薬は既に存在する治療法に比べても大して代わりばえのないものという批判も。有効な治療法が得られにくい途上国のHIV患者が薬を手に入れる為ジェネリック薬が増えています。インドの生産者と非営利の薬品特許管理組合によりジェネリック薬品の製造を容易にしているのが原因の一つです。
FDAはこの新薬の、特に女性や子供に対する安全性と体内に薬耐性ができる過程、他の薬に対する反応等を確認する為に更なる研究を要求しました。


ポップコーンがアルツハイマー病を誘発
2012年8月8日（現地時間）、アメリカUPI通信とfox news等が映画館等で多くの人が口にするポップコーンがアルツハイマー病を誘発すると報道しました。
ミネソタ大学、製薬設計センター、ロバート・ビンス教授チームはポップコーンにある[ジアセチル成分]がアルツハイマー病と関連していると説明しました。ジアセチルはポップコーンからバターの香りを出す為に着香料で使われる物質。
アルツハイマー病はベータアミロイド蛋白質が過度に生成され脳に凝固付着し脳細胞に影響を及ぼし発病します。
研究結果から、ジアセチルはベータアミロイドの活動を助ける役割をすることが分かりました。ベータアミロイドの量を増やし粒子だけでお互いに固まることも分かりました。
又、脳神経細胞に適用するベータアミロイドの毒性を強化させます。ジアセチルはポップコーンだけでなくマーガリン、スナック菓子、キャンディー類、シャルトーネワイン、ビールにいたるまで広範囲に存在します。
ビンス教授は今回の研究はジアセチルに継続的にさらされている労働者達の中毒の心配が高まったと話しています。痴呆の一種であるアルツハイマー病は記憶力の減退から始まる判断力と言語能力低下、鬱病、幻覚、睡眠障害の複合症状としてなされる退行性脳疾患です。治療をしても病気の進行速度を遅らせるだけで完治の方法は分かっていません。


人口爆発しているアフリカでさえエイズによって人口減少に転じている国家があることが分かっています。それほどエイズの病根は深く途上国で深刻な感染を産んでいる。研究開発に多額の投資をしてそれを回収するために薬の値段が高価になります。
それが治療を遅らせるなら、残念なことと言わざるをえません。添加物のジアセチルが、認知症を誘発するというのは、初耳でした。日本の厚生労働省も危険な添加物を排除するよう早期に対応してほしいな