今日から巨人戦○○○

阪神・新井が４番の働き！１５号２ラン含む６打点
サンケイスポーツ - 2010/8/19 21:52
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　（セ・リーグ、横浜４－１０阪神、１５回戦、阪神１１勝４敗、１９日、横浜）相手バッテリーの動揺を逃さなかった。新井が４番の仕事をキッチリと果たした。ド派手な１発はなくても、がむしゃらに白球に食らいつく主砲がいる。猛虎打線得意の集中攻撃を呼び込み、横浜を蹴散らした。

　１点を追う三回だ。二死からマートンが一、二塁間を破ると、続く平野への３球目でスタートを切った。約２カ月ぶりのスチールで、今季１０盗塁目。阪神の助っ人では、１９８３年のアレン以来（１２盗塁）となる２けた盗塁で横浜先発・藤江を揺さぶると、平野が死球で歩き、鳥谷にも四球。二死満塁とすると、勝利の女神が微笑んだ。

　続く新井への１球目を、横浜の捕手・黒羽根が取り損ねた。捕逸の間に三走がホームイン。相手のミスで同点に追いつくと、二死二、三塁から直後の２球目、１３７キロの直球を新井が仕留めた。

　「ツーアウトからみんながつないできたチャンスなので何とか生かしたかった。良かったです」

　右越えの２点タイムリーで、試合をひっくり返した。前日１７日に打率を３割に乗せた４番が、連続試合安打を「１１」に、連続試合打点は「７」に伸ばす一打で、約１カ月ぶりに先発マウンドに登った安藤を援護した。

　主導権を握ると、五回一死一塁から新井が、２打席連続のタイムリーだ。中堅フェンス直撃の適時二塁打で流れを呼び込むと、そこから３本の長短打を集めて計４得点。一気に突き放すと、六回一死一、三塁でも、新井の併殺崩れの間に１点を追加。４番の４打点の大暴れで試合の大勢を決めた。

　６１年前、『黒虎』と呼ばれて愛された復刻ユニホームを着た新生“ダイナマイト打線”の勢いが止まらない。これで４試合連続の２けた安打だ。

　前日１８日。真弓監督が「ちょっと打てない時期もあったんだけど、抜け出したし、このまま勢いをつけたいですね」と話した通りの打線爆発で、今季２度目の同一カード３連勝。そして、真弓阪神最長タイとなる５連勝だ。最短マジック点灯はあす２１日。快音の止まらない４番を旗頭に、猛虎がＶロードを突き進む。

主砲の快進撃に引っ張られ、チームは先発全員の１５安打で今季２度目の５連勝。最大５あった長期ロードの借金も完済した。早ければ２１日にもマジック３１か３２が点灯する。「巨人という目標があるので気持ちを強く持ってやってきた。これからも高校球児のように、がむしゃらにやっていきたい」。２０日からは勝負の伝統の一戦。復刻の白ユニホームで失速し、３位に転落した宿敵に引導を渡す。

　◆阪神連勝、巨人連敗かつ中日１敗でＭ３１か３２　２０、２１日の巨人・阪神戦で、阪神が２連勝した場合、巨人は残り３４試合に全勝して９３勝５１敗の勝率・６４６。阪神は巨人戦の残り６試合に全敗しても、阪神はその他のカードで全勝すれば９３勝４９敗２分けの・６５５で、巨人が自力で阪神を上回れなくなる。その間に中日が１敗した場合、中日が全勝しても９２勝５０敗２分けの・６４８で、阪神を抜けなくなるため、阪神にマジックが点灯。２０、２１日で中日が１敗ならＭ３２、２敗なら３１が点灯する。

　◆黒虎は再び黄虎に　猛威をふるった阪神の復刻ユニホームは２０日の巨人戦（東京Ｄ）から再び通常に戻り、２４日の広島３連戦（京セラＤ）で再び“ブラックタイガース”として登場する。セ６球団による「グレートセントラル」の合同イベントとして実施される。