鳥谷骨折していた！

実は骨折していた…激痛に耐えた鳥谷“反攻宣言”
2010/8/10 7:01 配信スポニチアネックス
実は骨折していた…激痛に耐えた鳥谷“反攻宣言”
５月８日、広島戦の４回、打球を追った鳥谷（上）とマートンが交錯

　阪神・鳥谷敬内野手（２９）が５月中旬に腰椎（つい）横突起骨折していたことが９日、明らかになった。

　球団関係者によると「患部の激痛は約１カ月以上続いていた」という。その間、打率は２割台前半に落ち込み、右手人さし指の裂傷を負うアクシデントも重なり、４試合でスタメン落ち。不調の要因になっていた。

　それでも痛みが和らいだ交流戦明けの３７試合は、打率・３１３、５本塁打。２割５分台まで落ち込んだ打率は・２７８まで戻った。３日からの巨人、中日６連戦は１勝５敗に終わった。首位・巨人を追走するには、欠かせない鳥谷のバット。きょう１０日からは広島、ヤクルト６連戦となるが鳥谷は「シーズンは長いですし、いいときもあれば悪いときもありますから」と反攻を誓った。

桜井「勝つ」救世主！頼むぞ連敗脱出
2010/8/10 9:34 配信デイリースポーツ
桜井「勝つ」救世主！頼むぞ連敗脱出

　真夏の桜が猛虎を救う。１０日の広島戦から１軍に再昇格する阪神・桜井広大外野手（２７）が９日、チームの巻き返しへの貢献に強い意欲を見せた。一時は不振を極めた打撃について「状態はよくなっている。いい形でこれを出せるようにしたい」と闘志満々。真弓監督も「カンフル剤じゃいかん。ちゃんと結果を出してもらわんと」と大爆発に期待を寄せた。
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　天運か、それとも単なる巡り合わせか。約１カ月の雌伏の時を経て、この男の器の確かさが試されようとしている。降ってわいたような１軍再昇格。桜井は一言一句をかみしめるように、自身の巻き返しとチームへの貢献を誓った。
　「１軍の試合は（テレビで）見てました。どんな形でも勝つんだって強く思ったし、その中で少しでも力になりたい」
　セ界に猛威を振るった強力打線から、何の前触れもなく快音が消えた。それと時を合わせるかのように、桜井のバットがかつての輝きを取り戻し始めた。無期限２軍の危機から一転、今は救世主としての期待を一身に背負う。この千載一遇の好機に奮い立たぬ桜井ではない。
　球宴明け初戦となった７月２７日の横浜戦で首位に立った猛虎。３０日からの中日３連戦でも２勝１分と着実に貯金を増やしたが、直後の巨人３連戦で１勝２敗と負け越して首位の座を明け渡すと、鬼門ナゴヤドームでまさかの３タテを喫し、今季初の４連敗。打線は４戦でわずか３点と不振を極めた。首脳陣は８日の試合後のコーチ会議で、２軍で復調著しい桜井の昇格を決定。巻き返しのカギを背番号５１に託した。
　開幕スタメンを勝ち取りながら交流戦後から不振に陥り、７月中旬に２軍落ちとなった桜井。しかし降格後は、スイング時の力み返る悪癖を修正してにわかに復調。「タイミングをしっかり取って球をとらえることを大事にしました」。ウエスタンでも打率・４２９、２本塁打、１３打点と好成績を残し、再昇格の機会をうかがっていた。
　不振にあえぐ打線の救世主としての期待が集まるが、真弓監督は「カンフル剤じゃいかん。ちゃんと結果を出してもらわんと」とさらに上のレベルでの活躍を厳命する。
　１０日からの広島戦の先発予想は篠田、斉藤、スタルツと左腕が並ぶ。和田打撃コーチは「絶対とは言えないけど、スタメンで使う可能性はある。そのために上げてきた選手だから」と、８番・右翼での昇格即スタメン復帰を示唆した。
　「自分の持ってる力を全力で出し切りたい。出番があれば少しでもチームに貢献したい」
　桜井も力強く復活を近い、チームとともに広島に乗り込んだ。この機を逃しては、次代の主砲の名がすたる。これまでの雌伏の悔恨を、今こそ白木のバットで返す。