昨日の勢いどうしたの？？？

阪神、先発・久保がまさか６失点…一日で首位陥落
サンケイスポーツ - 2010/8/5 21:16


　（セ・リーグ、巨人９－１阪神、１６回戦、阪神９勝７敗、５日、東京ドーム）阪神は先発・久保が二回に５失点するなど大きく崩れ、巨人に敗戦。一日で首位陥落となった。


　わずか０・５ゲーム差。１勝１敗で迎えた頂上決戦第３ラウンド。勝てば首位を守り、負ければ２位に転落する。そんな大事な一戦を任されたのは久保。ここまで先発した１８試合すべてで六回以上マウンドを守る抜群の安定感を誇っていたが…。まさかの今季最短の四回ＫＯ。２本塁打を含む５安打を浴び、今シーズン最多の６点を失った。

　「無駄な四死球からの失点や投げミスでの失点など、ミスが多すぎました。首位争いの大事な試合に、ふがいない投球をしてしまい情けないです…」

　急転直下の出来事だった。一回。先頭の坂本を追い込んでから、外角低めのスライダーで空転させると、松本、小笠原を空振り三振。３者連続三振という最高のスタートを決めた。だが、これが“落とし穴”になってしまったのか。

　二回にいきなり、ラミレスに死球、阿部は四球で歩かせ、無死一、二塁のピンチ。打席には高橋由。カウント２－３から３球ファウルで粘られたあとの渾身の１４８キロ直球を見事にとらえられた。右中間へ特大の３ラン－。打った瞬間に入ったとわかる一発にマウンド上の右腕は振り返ることもしなかった。その後も３本の長短打を集められ、さらに２点を追加された。昨季８月１３日の中日戦（京セラＤ）で１イニング６失点して以来の１イニング５失点という大炎上。四回にも長野に中堅へソロアーチを放り込まれ、この回を投げ終えたところで無念の降板となった。

　３日に第１子となる長男が生まれても、「仕事とプライベートは別なんで、あんまり（気持ちは）変わらないと思います」と口元を緩めることはなかった背番号『３４』。それだけ強い意気込みで臨んでいたが…。