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Gに勝ち越し○●○アニキ~~~
2009年07月20日 06:14
阪神>延長十回、金本が決勝二塁打 巨人はクルーン崩れる
2009年7月19日(日) 18時56分 毎日新聞
◇プロ野球(19日)
○阪神1-0巨人●(東京ドーム=延長十回)
阪神が投手戦を制し、昨年5月以来の対巨人3連戦勝ち越し。延長十回、2死三塁から金本が右中間へ決勝適時二塁打を放った。先発・能見は9回を2安打無失点の好投。巨人も内海が「自分の力を全部出し尽くした」と九回まで無失点で投げきったが、最後にクルーンが崩れた。
▽巨人・原監督 内海は粘り強く投げたが、クルーンを投入したのは状態がよかったから。(競った試合での敗戦に)戦場ですから。
▽阪神・真弓監督 能見はいい投球だった。(九回の)小笠原との勝負には気持ちがこもっていた。これを機に一皮むけてほしいね。
◇阪神・能見、冷静にピシャリ…金本も復調へ決める
今季12試合目の「伝統の一戦」は、アーチ攻勢で巨人が大勝した前夜と一変して投手戦となった。
阪神・能見は落ちる変化球に抜群の切れがあり、七回2死まで無安打に抑える快投。対する巨人・内海も、走者を出しながらも要所を締めて得点を許さない。そして終盤、両チームに等しく訪れた得点機での攻めが、明暗を分けた。
先にチャンスをつかんだのは巨人。九回、2死から鈴木が安打で出ると、盗塁と捕手の悪送球で三塁へ。打者は3番・小笠原と絶好のサヨナラ機を作った。
しかし能見は冷静だった。カウントは2-3から、捕手・狩野は変化球のサインを出したが、能見は「(小笠原は)変化球を待っている気がした」と首を振り、6球目はこん身の直球を外角いっぱいに投げ込んだ。小笠原は手が出ず、見逃し三振に倒れた。
直後の十回、阪神は平野の二塁打を足掛かりに2死三塁とし、4番・金本。マウンドには、九回に代打を送られた内海に代わってクルーンがいた。原監督はタイムを掛けると、マウンドに向かい「(勝負への)迷いがあってはいけない」と励ました。しかし、その思いもむなしく、金本は3球目の直球を右中間に運んで平野を迎え入れた。
3連敗中だった能見と、19打席無安打だった金本と、不調だった2人が活躍し、阪神は約1年2カ月ぶりに巨人3連戦に勝ち越した。「これまでチームに迷惑を掛けていたので、勝ててよかった」と能見。金本は「マウンドでは一体、誰が投げているのかと思ったよ」と、皮肉交じりにプロ5年目左腕の力投をたたえた。【芳賀竜也】
○…巨人の内海は打線の援護に恵まれず、九回で降板。それでも同じ左腕の阪神・能見との投げ合いはファンを魅了した。「直球のキレがなかった分、変化球がよく決まった」と内海。3歳年上の能見との投げ合いを「能見さんがすごいピッチングを続けていたので『絶対に負けるものか』と自分に言い聞かせ続けた」。前回登板の12日の阪神戦では完投勝ちを飾り、これに感化された東野が14日のヤクルト戦でプロ初完封を果たしたが、この日の奮闘も、他の投手たちに好影響を与えそうだ。
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