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泥沼から片足抜けた?!

2009年05月24日 08:48

泥沼から片足抜けた?!

鬼の形相や!阪神金本が連敗脱出V打!
サンケイスポーツ - 2009/5/24 7:52

 (交流戦オリックス3-7阪神、2回戦、1勝1敗、23日、京セラ大阪)やっと、やっと、やっと抜けたぁ~ッ。5連敗中だった阪神金本知憲外野手(41)の3安打2打点の活躍などで、オリックスに雪辱し、交流戦初星。さらには、元西武クレイグ・ブラゼル内野手(29)=米独立リーグセイントポールセインツ入団も決定的となる朗報も届いた。

 トンネルに足を踏み入れた虎に、這い上がる道筋を示した。もがき苦しんだ末の、9日ぶりの白星。1分けを挟み5連敗というチームをドン底から救い上げたのは、やはり4番・金本だった。

 「二死でチャンスだったんで、どうもこうもない。ヒット打つことだけを考えていました」

 必死だった。序盤の拙攻。2点リードを追いつかれた。七回無死一、二塁から関本犠打一塁判定を巡り、真弓監督がベンチを飛び出し猛抗議。「セーフに見えたんじゃないですかね」。主砲は冷静に振り返りながら心は燃えていた。一死二、三塁が二死一、三塁となり、打席へ。カウント1-1から清水スライダーをとらえた。千金の決勝打が右前に跳ねた。

 「やっぱり嬉しかったですね。勝ち越しましたし。その後、久々に“新井さん”が珍しく、つないでくれましたし」

 左前適時打で続いた悩める5番をイジりながら、安どの笑みがもれた。三回一死一、二塁では、自身6試合ぶりの適時打となる左中間二塁打。九回の右前打を合わせ、4月16日の中日戦(甲子園)以来となる猛打賞。2四球も選び、全5打席出塁。20日のソフトバンク戦(ヤフーD)で初めて切った打率3割も、2試合で.311へ戻した。

 「ホントに(勝利は)久々ですね。なかなかいいリズムを作れなくて、やることがうまくいかなくて…。じっと我慢していました」

 喜怒哀楽でチームを鼓舞した真弓監督も「やっと(連敗が)止まった。勝つのに時間がかかりました」と安どの表情。「こういうゲームを続けていきたいが、続かないのが悩みの種です」と言いながらも、「(チームが)乗っていれば点が取れるが、1点しか取れなかったのが、勝てていないところ。攻撃のリズムが出ていない。(リズムを出すには)なんとか勝っていくことだと思う」と前を向いた。

 「みんなでつないでつないで点をとって、投手がしっかり抑える。こういう野球がうちの勝ちパターンなんで大事にしたいですね」と金本クリーンアップも4日の巨人戦甲子園)以来、2度目の打点揃い踏み。8日の4月の月間MVP会見で「全然、思っているような野球が出来ていない」と、自身とチームへゲキを飛ばしたが、まだまだ理想は遠い。

 ようやく交流戦初勝利を飾り、24日から甲子園ロッテ戦。「みっともないゲームは出来ない。そろそろ熱いゲームがしたいです」。まだ借金6。いざ、反攻へ。41歳アニキ打線に喝を入れ続ける。
[ 2009/5/24 7:52 更新 ]
サンケイスポーツ

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