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やっと勝った!胸のツカエが降りた!
2009年05月05日 08:22
しかも完封! 打線も繋がった!
下柳 巨人止めた!でも「心細いです」
スポーツニッポン - 2009/5/5 7:03
写真一人お立ち台
【阪神6-0巨人】屈辱の記録にようやく終止符を打った。阪神は4日、先発の下柳剛投手(40)が6回を6安打無失点と好投し、巨人に完封勝利。伝統の一戦で昨年8月29日以来、248日ぶりの勝利を挙げ、3日に球団ワースト記録に並んだ同カードの連敗を11で止めた。指揮官として初めてのG倒を果たした真弓明信監督(55)も5月反攻を宣言した。
これまで下柳がお立ち台に上がる時は決まって“アラフォートリオ”の金本や矢野が隣にいた。しかし、この日は4万人の大観衆の歓声を独り占めした。苦手なヒーローインタビュー。淡々と言葉を発するたびに、甲子園は笑いに包まれた。
「(1人で立つのは)覚えていません。心細いです。(マウンドでの心境は)勝てたらいいなと思っていました。(金本?)打ってくれると信じていましたので、冷静に見ていました。(ピンチ?)ドキドキしていましたけど、狩野君のリードを信じて投げました」
立ち上がりから老かいな投球術を見せた。純粋な直球はほとんどない。特に威力を発揮したのは120キロ台のフォークだ。3回は低めに集めた決め球でアウト3つをすべて空振り三振で奪った。6回を6安打無失点。的を絞らせない101球で2勝目をつかんだ。
昨年8月29日に自らが勝って以来、巨人相手には11連敗を喫していた。昨年11月に手術した右ひざは万全ではないが、久保投手コーチには開幕前に「オジン扱いはしないでほしい」と伝えた。今季2度目の中5日で不名誉な記録を止めた40歳の左腕に、真弓監督は「下柳がしっかり試合つくってくれたから攻撃にリズムが出たね。きょうのゲームで巻き返せると思っている」と称えた。
もし、この試合も負けていれば巨人とは7月10日(甲子園)まで対戦がなく、苦手意識をずっと引きずるところだった。「(連敗記録は)知らんよ。勝てて良かった。(打線は)いつも頼りになるよ」。お立ち台を終え、クラブハウスに向かう通路でも素っ気なかった。しかし、狩野を見つけると、大声で「ナイスリード!」と叫んだ。気配りを忘れないその姿が、下柳の魅力である。
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