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あぁ~あぁ~あぁ~

2009年05月21日 08:46

あぁ~あぁ~あぁ~

阪神金本、檄盗も虎踊らず4連敗
2009年5月21日(木) 7時52分 サンケイスポーツ

 (交流戦ソフトバンク3x-2阪神、2回戦、ソフトバンク1勝1分、20日、ヤフードーム)ひとつでも前へ-。何とかしたい。勝ちたい。その一心だった。打てなくても、次の塁へいく。その気持ちが金本を走らせた。

 1点を追う六回二死。四球を選んだ。新井カウント0-1でスタートを切った。ファウルとなったが、すぐさま次の投球でも仕掛け、成功させた。「赤星とカネはフリー。点が入ればよかったけど…」。ベンチからのサインではなかった。山脇守備走塁コーチは、そのタイミングを任せていることを明かした。日々の走塁練習では『チャンスがあればいく』ことを確認している。キャンプ終盤に張りを覚えた右内転筋の状態は、万全には遠い。それでも少しずつ回復している。だから、失敗の許されない場面で挑むことができた。今季初盗塁は、昨年の7月16日のヤクルト戦(甲子園)以来のこと。勝利への意志と執念を背中で示した。

 守備でも身を削った。二回一死一塁森本の左前に落ちそうな飛球をスライディングキャッチ。2年連続で手術をした左ひざを人工芝の地面にこすりつけ、グラブを伸ばした。先発・下柳に報いたかった。好守をたたえようとマウンドから視線を送る左腕とは、あえて目を合わせず守備位置に戻った。必死に相手打者を抑える投手陣を、何とかして助けたい。勝ち星をつけてあげたい。主軸を打つ責任を強く感じていた。

 「よう、頑張ったな」

 前夜の試合後。延長十二回、4時間30分を戦い終えたベンチ裏。自分の前を歩く先発・久保の背中をポンポンとたたいた。7回1失点の好投に応えられなかったふがいなさ。悔しかった。またこの日も、繰り返してしまった。やりきれない感情が心を支配していた。

 3打数安打で、打率はついに3割を下回った(.296)。それでも、22日からはオリックス戦(京セラD)がある。昨季は打率.500と打ち込んだ相手。勝たなければいけない-。金本には、勝敗を背負う覚悟がある。
[ 5月21日 7時52分 更新 ] サンケイスポーツ

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