アニキと新井

金本指令？新井よ、３冠王を獲れ！！
デイリースポーツ - 2009/1/23 10:00
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ウエートの合間、金本は鏡に打撃フォームを映し、左ひざの状態を確かめる＝広島のジム「アスリート」

　阪神・金本知憲外野手（４０）が２２日、自身の公式ＨＰを通じて新井貴浩内野手（３１）に３冠王指令を出した。護摩行をめぐる２０日の新井発言に対し、金本が皮肉たっぷりに“反論”した形となったが、師弟の信頼がぶれることはない。またこの日、広島市内のジム「アスリート」で筋力強化に励んだ金本は復活へ「順調」を連呼した。
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　新井発言にニヤリとした。「言ってくれるねぇ」。金本はイタズラっぽく笑顔を浮かべ、半ば“皮肉”を込めて自身のＨＰを更新した。「（新井には）３冠王をとってもらい、今年こそ優勝に貢献してもらいましょう」。
　発端は新井の何げないリップサービスだった。２０日、京都市内で行われた護摩行師匠で鹿児島最福寺の池口恵観法主を囲む新年会でのこと。壇上であいさつを任された新井は「金本さんは今年は（護摩行を）たった２回しかやりませんでしたけど、僕は７回やりました」と冗談めかし、会場を和ませた。会に欠席した金本はこの発言を翌日の報道で知り苦笑した。
　２人は１月中旬に別日程で護摩行に取り組んだ。池口法主は今年護摩行１０年目の金本には、５年目の新井と別次元の修行を課した。金本は今回、法主が集大成と位置づける瞑想（めいそう）による行を敢行。そのため、炎の荒行の回数は必然的に減らされた。
　「たった２回ってどういう意味やろな」。この日、広島市内のジム「アスリート」でウエート強化に励んだ金本は練習後、新井に「ありがとう」とハートマーク付きでメールを配信。ＨＰ上では「（新井は）それだけ自信をつけたから言ったことでしょうから、今年は期待できますね」とハッパをかけた。
　もちろん金本が新井発言に本気でムキになるはずもない。自身は開幕へ着々と準備を進めている。下半身強化のスクワットは、手術した左ひざへの負担を軽度にする特殊器具ながら、１６０キロの負荷を担いで屈伸。「順調、順調。キャンプまでにここまでできるとは思わなかった」と手応えを得た。
　「僕も（新井に）負けないように頑張ります」。災いを招く口は開かなくていい-そんなメッセージも込めた弟分への３冠王指令。金本の言葉に掛け値は無い