檜山も・・・・・・

桧山“神様”八木超え宣言！
デイリースポーツ - 2009/1/16 9:33




　阪神・桧山進次郎外野手（３９）が１５日、米グアム島で自主トレを公開し、あと１本に迫る虎生え抜き選手の代打本塁打球団記録更新を誓った。昨季はルーキーイヤーの９２年以来、１６年ぶりに０本塁打に終わった。かつては４番も任された勝負師が、意地とプライドをかけて０９年シーズンへ臨む。
　　◇　　◇
　グアムの太陽に照らされ、真っ黒に日焼けしたその顔に決意がにじみ出ていた。気温２８度の温暖な気候で流した大粒の汗こそがその証し。「（本塁打を）打ちたいね。打てないよりは打ったほうがいいからね」。もう１度、きれいなアーチを描くために-。猛虎の４番を張った意地とプライドが、桧山の強い語気に込められた。
　「新・代打の神様」として勝負強い打撃を見せた昨季だったが、ルーキーイヤーの９２年以来、１６年ぶりに０本塁打に終わった。あと１本に迫っていた八木２軍打撃コーチが持つ生え抜きの代打本塁打球団記録（１３本）に並ぶことはできなかった。チームも最大１３ゲーム差を巨人にひっくり返され、まさかのＶ逸。打率・３００を残しながら、「なかなか自分の打撃ができない時期もあった」と桧山は振り返る。
　それだけに今季にかける気持ちは強い。代打本塁打の記録についても「こだわっているわけではないけど、打てるに越したことはない」と意欲をのぞかせた。また、昨年は同級生の巨人・大道に、現役選手最多の代打本塁打記録（１３本）も塗り替えられ「向こう（桧山）は代打のナントカと言われているけど。実績は僕のほうが上ですから」と挑戦状をたたき付けられた。
　桧山は「同級生で切磋琢磨（せっさたくま）しながら競い合えるのはいいこと。中日にもう１人（立浪が）いるから、負けないようにしないとね」。この日公開した自主トレでは、澄み渡った青空の下、朝８時からランニングメニューをこなし、昼からはウエートトレで体をいじめた。日没までバットを振り込むなど、精力的に体を動かした。
　個人契約を結ぶ仲田トレーナーは「２、３年前よりも確実に消化するメニューは増えた。衰えは見られない」と、長年、見続けてきたその肉体に太鼓判を押した。桧山自身も「１年、１年が勝負になってくる。一番大事なのは体力。体力があれば技術練習もできるし、体の反応も鈍ることはない」。２０代のときに使っていた、グリップが細く、全体の長さが短い“復刻バット”を採用するなど、老け込む様子はまったくない。
　「去年、ああいう負け方をした。とにかく優勝やろ」と決意をにじませた不惑の勝負師。常夏の島で決めた覚悟が、猛虎逆襲への力となる。