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今年こそ、やりまっせ!

2009年01月07日 10:04

今年こそ、やりまっせ!

好カ~ン触!新井が78日ぶりに打った
2009年1月7日(水) 9時47分 デイリースポーツ

Photo
 広島で初打ちを披露した新井。軽いスイングで腰の状態を確かめた=広島市内のジムアスリート
 阪神新井貴浩内野手(31)が6日、広島市内のジムアスリート」で金本知憲外野手(40)と筋力強化に取り組んだ。契約するミズノ社から届けられた新バットを手に78日ぶりにボールをたたき、初打ちを披露した新井本塁打数を「金本さんに負けない気持ちで」とAK共闘を誓った。
  ◇  ◇
 漆黒の真新しいバットを手に、ゆっくりと腰を回転させた。ミラーでフォームを確かめながら背筋を伸ばす。1球、2球、3球…。薄暗いジムの一室で奏でた初打ちの音色は、完全復活への確かな一歩となった。
 「振った感触は悪くないと思う」。この日、契約するミズノ社から帰省先の広島に新バットが届けられた。依然、腰椎骨折リハビリ過程とあってスイングは制限されるが、昨年10月20日のCS中日戦以来、78日ぶりに新井が白球をたたいた。
 昨シーズン終了後、真弓監督が「5番新井」構想を明かし、本塁打量産を期待した。昨季8本塁打から大幅な上乗せを胸に秘める新井もこれに呼応。重心をヘッド寄りに置いた長距離打者用バットを発注した。打ち初めは10スイングにとどめたが、新バットにも患部にも好感触を得た。
 ジム休館日に、金本、弟の新井良太中日)とともに急きょ、開館を願い出て自主トレを敢行した。約1時間半、上半身の筋力強化で汗を流した“3兄弟”。トレーニング中、金本から「新井は今年、ホームラン何本打つんや?」と“挑発”された新井は「去年よりは多く打ちますよ」といたずらっぽく即答。さらに「去年より多くなら9本か?今年は本塁打の数競うか。何かかけて勝負してもええよ」と金本に迫られると「そういうのはまた来年にしましょう。僕が勝ったら、金本さんに悪いですから」と冗談めかし、爆笑した。
 元日始動後に「クリーンアップ1人で勝負するのはきつい。ここ数年の金本さんがいい例。クリーンアップが1つになって相乗効果が出る」と新5番の自覚は十分だ。2度の左ひざ手術を経験した金本を気遣い「今年は金本さんにはゆっくりホームへかえってきてもらう」と本塁打量産も誓った。
 「打順打順ですから、本塁打の数は多いほどいい。(本塁打を)たくさん打ちたいし、僕が金本さんと(本数を)競い合うくらいになれば、攻撃力は昨季より格段に上がると思う。金本さんに負けないように頑張りたい」
 プロ10年間、新井本塁打数で金本を上回ったのは43本で本塁打王を獲得した05年が唯一。昨季は北京五輪後に発覚したアクシデントもあって、プロ1年目(7本)以来の1ケタ本数に終わった新井。今季は100打点を1つの目安にする。「打点王を狙いたい」とタイトル奪取も視野に入れるが、新しくタッグを組む4、5番のアーチ競演が1試合でも多くなれば、チームの浮上は間違いないものになる。
 金本に打撃の神髄を学び、一流への階段を上った新井が09年、偉大な師匠超えに挑む。

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