今年も走りまくります！

阪神・赤星“Ｇ戦みんなで走れば怖くない”
2009.1.11 05:06

阪神・赤星“Ｇ戦みんなで走れば怖くない”
笑顔で餅付きをする赤星。Ｇ戦でも走りまくって笑いたい【フォト】

　みんなで走ろう、巨人戦！　阪神・赤星憲広外野手（３２）が１０日、茨木市内のヤナセ茨木支店で「ヤナセ・阪神タイガースＭＶＰ賞」で獲得したメルセデス・ベンツＣ２００コンプレッサーの納車式に出席。昨季、巨人戦で徹底マークされた苦い思いを明かし、打倒Ｇへチーム全体で“走攻”をしかける意識の徹底を訴えた。

　ＭＶＰで獲得したメルセデス・ベンツＣ２００コンプレッサーのテーマは『コンパクトなボディーに詰まった充実した機能性』－。自身を体現したような高級車を手に入れた赤星が、今季の最大テーマ、打倒巨人の戦術を明かした。

　「チーム全体でかかっていくしかない。僕以外にもいろんな足の速い選手が盗塁をたくさん仕掛け、僕だけに集中していられない状態にしてやればいい」

　昨季は３年連続で盗塁王を逃したものの、リーグ２位の４１盗塁を記録。だが、そのスピードスターも宿敵・巨人にはわずか３盗塁に封じ込められた。チームも１３ゲーム差をくつがえされて世紀のＶ逸。対戦成績１０勝１４敗と負け越し、７連敗のまま終わってしまった。

　赤星は巨人戦で撤退マークを受けて厳しい戦いを強いられた現実を明かした。「塁に出ると、バッテリーからものすごく警戒されている印象を受けた。巨人は『こいつだけは走らせるな』とマークした選手にはチーム全体で警戒して来る」。打倒Ｇには『赤星だけしか走らない』という虎のイメージ打破が必要不可欠。だから、ベース上をかき回す存在を１人でも多く。選手会長として“機動力”の共闘を呼びかけたのだ。

　例にあげたのが昨季、セ・リーグのチーム盗塁数トップ（１４８個）のヤクルトだった。「ヤクルトは足で崩される印象。そんな長打はないのに、単打と足で走者を溜めて、１本のヒットが大量点につながる」。一方、昨季の阪神のチーム盗塁数はリーグ４位の６２個。そのうち４１個が赤星だから物足りない。これでは赤星１人が徹底マークされるのもうなずける。

　赤星だけではなく、チーム全体で走りに走る。それが打倒Ｇにつながる。さらに自分へのマークが削がれることで、結果的に４年ぶりの盗塁王復活にもつながっていく。

　「今年は真弓監督が言われているような、走る事に意欲のあるチームになっていくと思う。Ａクラスにいても優勝していなかったら同じ。受け身になっていたら下位のチームにもやられる。挑戦者、チャレンジャーとして闘っていかないと」。みんなで走れば、巨人だって怖くない。赤星が呼びかけに虎が一丸となってこそ、４年ぶりのＶが見えてくる。