ペットロス…　悲しみは消えず

彼女、自分がもっとちゃんと…って。亡くしたあと、とにかく自分を許せなくて。クルマにはねられて死ぬ最期なんて。まだ４才だったと言う。もっと注意出来たのに。もう少しだけ注意してあげるだけで…って。その子の空白は埋めようがない。怖くて、新しい子は飼う気にになれないし。気持ちが決して救われることはない…
そんな時、ペット霊園のサークルに出会ったって。霊園のおばさんが主催している。ペットを亡くした人逹の集まり。定期的に催しをしたりして、思い出を語り合う。鬱状態になっていた彼女が、思い出をただ聞いてもらえるだけでとても癒されたって。同じトラウマを持つ仲間逹に囲まれ、前向きになることが出来たって。
犬嫌い、動物嫌いの人からすれば滑稽にさえ思えるだろうけど。でも、人間はひとりでは決して生きられない動物。だから、ペットと言う表現を超えた気持ちを動物に抱くようになる。特にやはりひとりでは生きられない群れの動物である犬との関係では。気持ちを依存させてしまう…
火葬は終わり。お骨になったシロと対面。おばさん、子供逹に素手で触ってごらんって。シロへの感謝の気持ちも込めてって。お子さん逹、命を大切にする子に…