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飛車・角落ちでも!
2008年07月23日 08:19
阪神 逆転勝ちで優勝M46が点灯 巨人は相次ぐ失策響く
2008年7月22日(火) 21時48分 毎日新聞
○阪神7-4巨人●(22日)
阪神が序盤の4点差を逆転し、優勝マジック46が点灯。四回、関本の四球を足掛かりに2敵失に3安打を絡め3点。五回も敵失後に高橋光、矢野の適時打などで4点を奪った。巨人は相次ぐ失策が痛く、7失点で自責点0の先発・内海は「もっと粘り強く投げなくてはいけなかった」。
▽阪神・岡田監督 阿部が2イニングをよく抑え、右バッターがよくつないだ。マジックは、まだそんなん、いいよ。
▽巨人・原監督 (50歳の誕生日に敗戦)4点リードを守ることも、攻めることも出来なかったね。
◇脇役の力、投打に結集
飛車角落ちとは言わないまでも、3番・新井が腰痛で16日から事実上の戦線離脱。加えてこの日は、1番・赤星もベンチスタートとなった。こうなれば、頼みは先発・上園のはずなのに、2回4失点。こんな時とばかりに、代役が躍り出た。
新井に代わって一塁を守る高橋光。16日のヤクルト戦から前日まで6試合連続安打中。好調なバットをこの日も披露した。四回無死一塁の場面で、初球の速球がベルトの高さに入ったのを逃さない。ゴロの打球が右翼手・清水の後逸を誘い、関本は生還。この回計3点の呼び水となった。
1点差を追う五回には1死一、二塁の好機で高橋光に打順が回ってきた。抜いた変化球が真ん中に入るのを、じっくり引き付けて左前へ同点打。「絶対に何とかしようと思っていた」という一打が試合の流れを決めた。
16日以降は先発機会も増え「毎日がいっぱい、いっぱい」という33歳は、これで19日の中日戦から4試合連続打点。だが、高橋だけではない。この日の6打点は全て下位の打者が挙げ、投げては三回以降の4イニングを、阿部、江草、渡辺の中継ぎ陣が3人ずつで完ぺきに抑えた。
「うちの勝ちパターンの象徴」とは、三回からマスクをかぶり、自ら3打点を挙げた矢野。11日に王手をかけてから10試合目。投打に脇役の力を結集して点灯したマジックは、「チーム全員で勝っていく」という今年の阪神に、とても似つかわしい。【藤倉聡子】
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