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SAYONARA
2008年07月12日 09:07
劇虎シビれたァ!阪神・関本、サヨナラ打~
サンケイスポーツ - 2008/7/12 8:02
(セ・リーグ、阪神2x-1広島、11回戦、阪神6勝2敗、11日、甲子園)セキ、ようやった! 阪神・関本賢太郎内野手(29)が延長十一回二死一、三塁から、左前へ劇的なサヨナラ打。4時間14分の死闘を制し、連敗を阻止した。貯金は再び最多の「28」で、12日にも優勝マジック「53」か「52」が点灯する。どこまでも強い猛虎。さあVへ向かって、さあカウントダウンが始まるで!
ざわめきと静寂-。午後10時を過ぎ、鳴り物の応援はない。4万3520人の虎党の願いを全身に感じた。そして、快音とともに大歓声が響き渡る。右手を突き上げて、一塁ベースへ駆けだした。両手を天にかかげて歓喜の渦に吸い込まれた。関本が決めた。
「その前の打席(九回一死三塁)で外野フライも打てない、しょぼいバッティングしたので、何とか決めたいと思いました。打ててよかったです!」
4時間14分の激闘。1-1の延長十一回一死から、矢野が右前打。平野の投前犠打失策で好機を拡大した。最後は二死一、三塁。カウント1-2からの4番手・岸本の4球目。135キロ外角スライダーに左手一本で食らいついた。打球は左前で弾んだ。06年5月2日の巨人戦(甲子園)以来のサヨナラ打。今季5度目のお立ち台で笑顔が弾けた。
振り返ると、今季のターニングポイントも同じ相手だった。4月16日の広島戦(甲子園)。不振の今岡に代わり「8番・三塁」で初スタメン。キャンプから好調と感じていた打撃だが、2打席凡退。第3打席で「腹をくくった。ここで打てなかったら、オレはそこまでの選手や」。今季8打席目で初安打となる適時二塁打を放った。「それで吹っ切れた。まだレギュラーでやれる」。自信を取り戻すことができた。
2安打1打点。リーグトップの31犠打を誇る一方で、打率も.292まで上昇させてきた。ここまで猛打賞は7度マーク。好調の要因は「よう、わからん。気合やね」。新井の姿、打席から感じるものがあったという。FA砲がいつも口にする「気持ちを入れていきました」の言葉を自分にも当てはめる。「新井さんのような大打者でも、そういうんだから、オレはもっと気合をいれなアカン」。そう言い聞かせる。劇的勝利を決めた局面も「必死。超、気を入れた。(サヨナラ機で)2打席凡退したら、あしたから来られへんところやった」と振り返った。
今季6度目のサヨナラ勝ちで、延長戦は今季4勝1敗1分け。貯金も今季最多タイの「28」とした。12日に勝てばVマジック「53」か「52」が点灯する。
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