広島さんは苦手？？？

よう投げた！阪神・安藤、７回１失点の粘投
2008年7月13日（日） 8時1分　サンケイスポーツ

　（セ・リーグ、阪神０－１広島、１０回戦、阪神７勝３敗、１２日、甲子園） 先発投手としての仕事は果たした。通算２００試合登板の節目の一戦で５敗目（７勝）を喫したが、７回６安打１失点で存在感だけは示した。

　「長いイニングを投げられてよかった。次はもっと長く投げられるよう頑張りたい」

　一回は二死から安打と２四球で満塁のピンチを招いたが、シーボルを左飛で仕留めて脱出。その後も走者を背負いながら粘投でしのぎ、打線の援護を待っていた。コズロースキーとの息詰まる投手戦。五回二死。赤松につまりながら左前に落とされ、均衡は破れた。それが決勝点となった。

　「しようがないです。自分が簡単にバントさせてしまったので…」

　失点シーンの無死一塁から先発左腕に許した犠打が悔やまれて仕方がない。己を責めるエースに、岡田監督は、こう言葉をかけた。

　「もう十分よ。この前は五回で代えたけど、きょうは１００球いって。そら１失点やからな」

　腰痛からの復活勝利を飾った５日の横浜戦（横浜）は５回８２球で交代。今度は７回で１０３球。ゲキを飛ばした新井とは対照的に、将は完全復活に向けて、ひた走る右腕に及第点を与えた。

　復帰２戦目。１５日からは９連戦が控え、北京五輪で大量選出が予想される８月が待っている。今までの借りを返す舞台はイヤというほどある。それは安藤自身が一番、わかっている。