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2008年07月08日 08:07

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オールスターに4人

阪神金本あくまでG倒宣言! 若手や新井は無関心?
夕刊フジ - 2008/7/7 17:00

金本の劇的弾で奇跡の逆転勝ち 9回2死から3点差をひっくり返す大逆転勝利で、今季2度目の6連勝を飾った阪神。8日、甲子園での巨人戦に勝てばクライマックスシリーズ進出へのマジックナンバー「55」が点灯する。

 「新井が『アッチ向いてホイ』で打ちよった。(シーソーゲームの)展開が展開やから、まわってきたら面白いと思ってた」

 最終回ネクストバッターサークル新井の1点差に詰め寄る適時二塁打を見届けた金本は落ち着いていた。上空を見上げてレフト方向へ向かう風を確認してから打席に。強く叩いた打球は高く舞い上がってレフトスタンド最前列に飛び込んだ。

 勝負どころの7月に入って6連勝。次の巨人連戦甲子園)の結果しだいでは、ほぼリーグの趨勢(すうせい)が決まる。阪神リーグ制覇を占う意味で、大きなカギを握りそうな伝統の一戦。だが、チームの中に「巨人戦でケリをつける」ことに特別な感情を持っている首脳陣、ナインは少ない。

 交流戦で14勝10敗と好成績だった巨人についても、新井は「期間中に巨人がどうだったとか考えたことは1度もなかったですねえ。まあ、自分のチームのことしか考えてませんでしたよ」と淡々。

 巨人は7月に入ってからも2カード連続勝ち越しで、2位中日に0.5ゲーム差まで接近してきたのだが、岡田監督など「0.5ゲーム差か。中日とええ勝負やな」とどこか他人事のようだ。自チームが勝ちすぎているせいか、あまり緊迫感がない。

 「今の選手、特に若い子は相手が巨人だから、と特別視はしていないようだな。むしろ意識が向いているのは毎年優勝を争っている中日の方でしょう」と指摘するのは広沢打撃コーチ。現役時代に巨人阪神ユニホームを着ているだけに、ライバル意識が年々薄れてきていることに寂しげだ。

 しかし、そんな中で金本にとっての巨人はまだまだ特別な相手。「巨人とは甲子園で6試合当たるし、倒したい」と堂々のG倒宣言。こんなことを自然に言えるのも金本ならでは、だ。8日からの3連戦では、この日以上に効果的な一発を狙っている。

 「甲子園の浜風と戦っていきたいし、センター左へ打球を打てれば風にも乗ってくれるので、そちらへ狙って打てるような練習もしていきたい」

 この3連戦で先発が予想されるのはバーンサイドグライシンガー内海金本はこのうちグライシンガーから1本放っている。今季、阪神投手陣は巨人戦で合計7本のアーチを被弾しているが、阪神打線はさらに上をいく8本塁打巨人投手陣に浴びせている。

 伝統の1戦にこだわる主砲の一発で巨人を圧倒するようなら、3年ぶりの栄冠は、はっきり手の届くところに来る。

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