あ～あ～あ

阪神・久保田、独り相撲ぶち壊し３失点
サンケイスポーツ - 2008/7/18 8:01

　（セ・リーグ、阪神０－３ヤクルト、１４回戦、７勝７敗、１７日、甲子園）不快指数は１２０％だ。久保田が五輪落選の日に大乱調。意地をみせるどころか、とんだ独り相撲を演じてしまった。

　「やり返すしかない？　やり返すという前にこれまで失敗を続けてきていますから。四球を出してしまったので…」。小声でそう話すのがせいいっぱいだった。

　自ら走者を出して、自らホームにかえしてしまった。八回から２番手で登板。イニングをまたいだ九回に先頭打者の福地に四球を与えると急変した。宮本に犠打を決められ、青木とは勝負を避けて四球。右打者の畠山から併殺を狙ったが、初球に重盗を決められて窮地に…。二、三塁から満塁策を取ると、田中浩がスクイズ。フォークで空振りさせたはずがベース手前でワンバウンドして、矢野がボールを前にこぼす間に、三走福地が本盗を決めた。一、二塁の走者もそれぞれ盗塁に成功して結果、三重盗を喫してしまったのだ。

　これだけで食い止めれば１点差だったが…。この直後に久保チーフ投手コーチも「あれがいかん」という取り返しのつかない大ミスだ。田中浩を投ゴロに仕留めたが、本塁への送球は、矢野の頭上を越えて２者を生還させた。ウィルソンにも二盗を決められ、セ・リーグ新記録の１イニング６盗塁の失態だ。

　最近８試合９イニングを無失点だった鉄腕の別人ピッチ。安打なしで３点を失っては岡田監督もあきれるしかない。

　「いつも言うてるやん。結果じゃなしに。先頭打者に四球やろ。一番足が速い打者（福地）にな」。球児が北京五輪代表に選出された。守護神不在期間は、最終候補だった久保田が支えなければいけないのだが…。ＣＳマジックは１つ減り、４９となっても不安は増えた。気持ちのネジを締め直さなければ、寝苦しい夜ばかりになる。