みどり-141

チャイムが鳴り、到着のアナウンスの後ベルトをしたと思ったら、
もう着陸していました
やっと着いた
でも殆ど寝てました
四人ともコートの下は夏服にしていたので、
着替える必要なしにタクシーでホテルに
部屋は隣同士のセミスィートでかなり広くて居心地が良い
ビーチに面した窓からの眺めはさすがに良い
取り敢えず二人でシャワーをして、
２時間後には教会
四人みんなの衣装が最高に決まっていて、
ブーケがまた大きくて長くて素敵

イエス様の前での宣誓に続き、
指輪を嵌めて貰う時、手がブルブルと震えています
知らない内に泣いてもいる
ベールを彼に上げられてキスされた時には腰が抜けてしまい、
彼に抱き止めて貰った
気を失いかけている、どうしよう
何か聞こえる

「抱いていて上げるから、平気だよ」
気がつくとベンチに座った彼に抱かれていました
「ご免なさい、恥ずかしい」
「何で・・・そんな事ちっとも無い」

関西弁になってる
時々京介なります
横を見ると雅恵と透さんがニコニコしてる
雅恵も泣いていたのが目を見て分かる
雅恵の涙、親指で拭うとお返しをしてくれた
二人してコックリ頷いた

　　　　　　　・・・つづく