みどり-128

「知佳、今４ヶ月目でしょう？
　予定日は来年の６月末
　私は同じ年の１０月か１１月・・・今から１０ヶ月先ね
　??・・・えっ、今月・・・妊娠・・・私、直ぐ?」

「私、ピル飲んでない、安全日以外はコンドーム
　昨日、コンドーム着けるの忘れてた。
　９回みんな中に貰った。　今初めて・・・忘れていた」
「おめでとう。　昨日だったのよ」
「そうかなー?」
「きっと、そうよ。　何てロマンチックで素晴らしいの
　６年ぶりだから、
　濃いのが、途轍もない強いのが泳いで行ったんだわ
　雅恵の子宮に
　元気で強い子になる
　しかも二人に似て長身でスタイルが良くて凄い美人が
　どうした?」
「ええ?・・・夢」
「夢がどうしたの?」
「貴女から透さんの事を聞く前の日・・・夢」
「だから、何の夢?」
「ううん、そんな事、有る訳が無い」
「夢の事、最初から話して、早く!　直ぐに言いなさい」

「はい、死んだ母が私に話してるの
　貴女の一番大切な女友達が明日、
　二つの素晴らしいプレゼントをくれるから、
　その人に全て任せなさい
　彼女の言うことは全て、直ぐにやりなさい
　一日でも早い方が良い」

「プレゼント二つ・・・素晴らしい」
「透さんと子供・・・素晴らしい二つのプレゼント」
「これ以上のプレゼントがあって？　無いわ
　私にとって辛かった１０年を差し引いても、
　まだ一杯余りが有る
　こんな二つ・・・あー知佳、
　嬉しい、有りがたい、有り難う
　貴女は天使、私の天使」

　　　　　　　・・・つづく