みどり-122

「そうさ。　良く気がついたね」
あーあ、違った
やっぱり読まれてた
読心術・・・怖いなー

「怖くなんかないさ。　私は優しいよ」
参った、もういい
考えなくしよう

「無理さ。　知佳は正直で直ぐ色々考える。
　考え過ぎるから」
あーあもういいわ
あたし二人に良い事したのかなー?
上手く行かなかったらあたしの責任?

「上手く行くよ、直ぐに結婚する
　しかも二人とも９０歳まで、
　死ぬまでずっと仲良くして・・・子供も」
「本当に、二人の子供出来るの?」
「ああ、知佳に４・５ヶ月遅れて」
「そこまで読めるの?」
「見えるの、二人に手を繋がれている女の子が」
「見える?　それじゃこのお腹の子、健康な子で産まれて来る」
「知佳も雅恵さんも高齢者にならないよ、
　二人とも四人目と三人目だからね」
「良かった・・・男？女?」

目瞑って、顔を上に向けてる・・・笑った
「男の子」

　　　　　　　・・・つづく