大江戸色模様

お糸の妊娠が判り店は上へ下への大騒ぎ、
何せお糸には男気が有りません、
一人を除いては、佐吉が奥に呼ばれ恐る恐る旦那が待つ部屋に入りました、

そこには旦那さん、奥さん、そして何故かニコニコ顔のお嬢さんが居ました、

「佐吉、話は全て糸から聞きました、本来ならお店を辞めて貰わないと行けませんが糸が、それなら私も一緒に出ると言うので仕方が無しに二人の仲を認めましょ」
「ありがとうございます」
「一つだけ条件があります。
お前もまだ若い、商売に関しては素人に毛が生えた程度です」
「はい」
「もっと覚える事が沢山有ります、暫く勉強の為に上方へ行って貰います」
「はい」
「しかし、期限を設けます。
一年間で家の店を任せても安心出来るぐらいになって貰います」
「はい、判りました、必ず期待に沿える様に頑張って参ります」


三日後、佐吉は旅立ちました、



ここは内藤新宿、
今と違い、田畑だらけの田舎町です。

すでに日は落ちて辺りは薄暗くまだ月も出ていません、
夜道を急ぐ若い女、
用事で隣村に出た帰りです。
いきなり薮から男が飛び出し、女を薮に引きずり込み上から乗し掛り着物を剥がし足の間に体を入れた